サジェスト汚染って?聞いたことあるけど、一体どういう意味?
検索窓のサジェストに「〇〇株式会社 ブラック」といったネガティブなキーワードが表示されることをサジェスト汚染と言います。
これは、実態に即して表示される場合だけでなく、根拠や実態がないのにも関わらず意図的に表示され汚染されている場合があります。
今回は、もしサジェスト汚染の被害にあった場合はどうすればいいのか、ネガティブなワードを削除する3つの対策方法をご紹介します!
目次
サジェスト汚染とは?
サジェスト汚染とは、GoogleやYahoo!の検索窓でキーワードを検索した時に、好ましくないネガティブなワードが出てくる状態のことを言います。
例えば、サジェストが汚染されている場合は「〇〇株式会社 パワハラ」や「〇〇株式会社 過労死」といったネガティブなキーワードがサジェストに表示されることです。
このようにサジェスト汚染を受けると、検索ユーザーにマイナスな印象を与え、企業や個人にとって大きな損失につながりかねません。
また近年、サジェスト汚染やネットの風評被害などの『デジタルタトゥー』が大きな問題となっています。
以下の記事ではデジタルタトゥーについて詳しくご紹介しておりますので、気になる方は合わせてご覧ください。
▶デジタルタトゥーとは?気を付けるべきこと、対処法、事例をご紹介では、サジェスト汚染を対策するにはどうすれば良いのでしょうか?結論から先に述べると、大きく3つの方法に分かれます。
①Googleのサジェスト削除の場合、自身で「Googleサジェスト削除申請フォーム」から申請する
②ネットの誹謗中傷に強い弁護士に依頼する
③ネットの誹謗中傷対策ができる専門業者に依頼する
後ほどサジェスト汚染を対策する3つの方法をそれぞれ詳しく説明していきますので、その前にサジェスト汚染の被害を受ける原因についてご紹介していきます。
サジェスト汚染の被害を受ける2つの原因
そもそもサジェスト汚染に至るには、どのような事がきっかけでネガティブなワードが表示されるのでしょうか?
ネガティブなワードが表示される要因は大きく2つあります。
①企業・個人にとって根拠があるキーワードを、多くの人が検索している
②企業・個人にとって根拠がないキーワードを、一部のユーザーがコンテンツを作成して大量に検索している
ここでサジェスト汚染にあたるものは、『一部のユーザーがコンテンツを作成し大量に検索している』となります。
このように一部のユーザーは、表示したいキーワードを2ちゃんねるに書き込んだり、記事を作成するなど、様々な形でサジェスト表示を狙ってきます。
そこでサジェスト汚染の被害を受ける原因は、大きく2つ考えられます。
①汚染されたサジェストワードと関連するコンテンツがあること
②汚染されたサジェストワードの検索回数が一定数あること
これらは、SEO対策の原理と同じで「関連度によって、サジェストキーワードが決まる」といったGoogleやYahoo!などの仕組みを逆手に取った行為です。
検索エンジンによって、若干仕組みは異なりますが、表示される仕組みとして「関連度」と「検索回数」は、必須の要素となっています。
サジェスト汚染の恐ろしさとは
サジェスト汚染とは、一部の悪意あるユーザーが意図してサジェスト機能を操作して、企業・個人名のサジェストをネガティブワードで埋めることです。
これは、政治家・芸能人・スポーツ選手といった有名人に限った話だけでなく、会社・社員・学校・友人など身近な団体や個人も被害を受ける可能性があります。
もしサジェスト汚染の被害にあった場合、ネガティブなサジェストはなかなか消えないのが特徴です。
事実無根の根拠がないネガティブなサジェストが一度出れば、一般ユーザーは興味本位でそのサジェストワードで検索する可能性が増します。
サジェストに出るネガティブワードの検索回数が一定数増えると、関連強いワードとして上位に定着し、サジェスト表示され続けます。
最近では、会社名や個人名を入力した時に、身に覚えのないネガティブなワード(パワハラ、セクハラ、逮捕など)が表示されるケースがあります。
それが原因で、退職に追い込まれてサジェスト削除を巡って、Googleを訴えるケースがあるなどネット誹謗中傷でのトラブルが増えています。
サジェスト汚染の影響について
もし企業・個人がサジェスト汚染の被害にあった場合、企業の信用損失や個人のイメージダウンにつながります。
一度ネガティブワードが表示されれば、何も知らない一般ユーザーがその企業や個人について検索したとき、汚染されたサジェストを本当だと信じてしまいます。
例えば、「〇〇食品 異物混入」や「〇〇アパレル 生産地偽装」など、ネガティブなワードが表示されれば、悪い印象を与えてしまい、評判や売上げに大きく関わる可能性があります。
評判が低下し、イメージダウンすれば、大きな支障をきたすことになります。
弊社では、ネット上で誹謗中傷・プライバシー侵害されている企業様や個人様からのご要望で非表示・押し下げを行い、風評被害を最小限に留めるサービスをご提供しております。
ネット中傷や風評被害対策などの詳しい内容は、こちらからご覧ください。
サジェスト汚染を対策する4つの方法
では実際にサジェスト汚染の被害を受けた場合、ネガティブキーワードを削除するにはどのようにすればいいでしょうか。
ここでは、先述でも説明したサジェスト汚染を対策する3つの方法について詳しく説明していきます!
サジェスト汚染を対策する方法①:自分でも削除できる『Googleサジェスト削除申請』
Googleのサジェスト汚染に限ってですが、Googleサジェスト削除申請フォームから自身で削除依頼することができます。
引用:https://support.google.com/legal/contact/lr_legalother?product=searchfeature
Googleが定めるオートコンプリートポリシーに違反している場合、Googleはコンテンツの削除対応を行います。
Googleが実際に削除する対象は、サジェストではなく、サジェスト表示の原因となるコンテンツです。
コンテンツを削除する基準は、「権利侵害が起きているかどうか」になっており、違法だと認められる内容であれば、コンテンツの削除を行います。
ただし削除申請は1回目が勝負となり、2回目は通らない可能性が高いため、できるだけ1回目に詳細を書く必要があります。
Googleサジェスト汚染の被害で困っている場合は、まずは自身でGoogleサジェスト削除申請の依頼をしてみてはいかがでしょうか。
サジェスト汚染を対策する方法②:その他の検索エンジンで削除する方法
Google以外の検索エンジンのサジェストを削除する方法についても紹介します。
①Yahoo!サジェストを消す方法
Yahoo!検索の場合も自分で削除する事が可能です。
Yahoo!IDを入力して自分のアカウントへログイン後、「問い合わせフォーム」から削除依頼が可能です。
Yahooは公式で「Yahoo!検索 – 関連検索ワードに関する情報提供フォーム」を設置しているため、こちらのフォームから削除申請を行います。
また、問い合わせはサジェスト汚染の被害を受けた当事者でなくても、Yahoo!IDを持っている人なら誰でも申請することができます。
不快に感じるサジェストがある場合には遠慮なく報告しましょう。
②Microsoft Bingのサジェストを消す方法
検索エンジンというと、日本国内ではGoogleとYahoo!の利用者割合がとても大きいですが、Microsoftが提供するBing検索もあります。
Bingでのサジェストを削除するためには、[Bing 検索候補報告フォーム]を使用しましょう。
サイトにアクセスした後「問題点について教えてください」というメニューで「もう一つ問題があります」を選択します。
次に「問題点について教えてください」というメニューが表示されるため、そこで「Bing に関する問題を報告します」を選択し、どのようなキーワードで検索するとどういったサジェストが出てくるのか、なぜ問題であるのかを具体的に記載して送信します。
上記以外のほとんどの検索エンジンに関しても、同様にお問合せフォームを設けてくれています。
その為、気になる点が発生した場合は遠慮することなくすぐに相談してみましょう。
サジェスト汚染を対策する方法③:ネットの誹謗中傷・削除に強い弁護士に依頼する
自分で申請しようとしたものの、誹謗中傷などの権利侵害にあたるのか、判断ができず分からないこともあるでしょう。
法的な知識が乏しく、削除理由が記載できない場合は、弁護士に相談して削除依頼してもらうと確実な削除対応へとつながります。
ネットに強い弁護士を探して相談し、法的なアプローチによってサジェストを削除する方法が効果的です。
そこで、依頼先を選ぶときに知っておきたい2つのポイントは次のようになります。
①依頼した弁護士が、代理削除申請を行うこと
②依頼主から弁護士に依頼するときに仲介業を介さないこと(法律で禁止されているため)
以上のポイントを抑えて、サジェスト汚染の被害を受けた場合は、弁護士に相談・依頼しましょう!
サジェスト汚染を対策する方法④:ネットの誹謗中傷対策・削除の専門業者に依頼する
Googleサジェスト削除申請フォームや弁護士に削除依頼をしても、削除できない場合があります。
そのような場合、ネット誹謗中傷対策・削除の専門業者へ相談してみると良いでしょう。
なぜ、Googleサジェストに表示されたのか原因を分析した上で対策してくれる業者に依頼すると安心です。
専門業者への依頼は、成果報酬型が多く、再発防止の補償など手厚いサポートがあるため、安全かつ穏便に済ませたい方におすすめです。
もし企業や個人が次のようなサジェスト被害を受けた場合は、専門業者へ一度相談してみましょう。
・匿名掲示板で企業情報や個人情報、名誉棄損の内容が書かれている
・会社や個人のお店に根拠のない悪い評判が書かれて風評被害を受けている
・2ちゃんねるや口コミサイトにネガティブな書き込みがある
・SNSやブログに誹謗中傷の内容が書かれている
弊社メディアエクシードでも、上記の様なネット上の誹謗中傷でお困りの会社様や個人の方の信頼回復をお手伝いさせていただいております。
サジェスト汚染の事例
サジェスト汚染の対象は企業だけではなく個人に対しても被害が及ぶ可能性があります。
実際に過去に起きた企業と個人の事例を2つずつ紹介しますので、自分事と捉えて一読する事をおすすめします。
企業事例①マクドナルド:賞味期限切れ生肉使用(2014年7月)
皆さんが知っている世界的ハンバーガーチェーン店の「マクドナルド」もサジェスト汚染の被害にあっています。
2014年7月20日、中国のテレビ局が中国の食品メーカーで米OSIグループの子会社「上海福喜食品」(上海市)で期限切れの鶏肉を使用していたという問題を放送しました。当時、この会社から材料を仕入れていた「日本マクドナルドホールディングス株式会社」は、チキンマックナゲットの販売を休止する事態に陥りました。
事件当時、「マクドナルド 賞味期限切れ」「マクドナルド 腐っている」といった内容がサジェストに上位表示されサジェスト汚染の標的となり、経営に大きな打撃を受けました。
企業事例②エースコック:ステンレス片混入(2016年6月)
インスタント麺等で大きな知名度を誇る食品会社「エースコック株式会社」も被害にあっています。
2016年6月28日、エースコック株式会社が製造する「スープはるさめ トマたま」の原材料のトマト缶にステンレス片が混入されていたことが判明し、対象商品の自主回収を実行しました。着払いでの回収を消費者に促し、のちに商品代金相応のクオカードを送り返すという対応を行いました。
事件当時、「エースコック 異物混入」などのキーワードがサジェストに上位表示され、企業イメージが大幅に下がり、経営に大きな衝撃をうけました。
個人事例①てんちむ(YouTuber):ナイトブラ騒動(2020年)
人気ユーチューバー兼インフルエンサーである「てんちむ」こと橋本甜歌さんは、2020年、自身が豊胸手術をしていたにも関わらず、その事実を隠しながらバストアップ効果を強味とするナイトブラをプロデュースしました。
「豊胸せずにバストアップのサポートができる」と宣伝した点について「詐欺」などと批判が相次ぎ、返金対応する事件が起きました。
この事件当時には、「てんちむ 詐欺師」といったサジェストワードが上位表示されて炎上する事態となりました。
個人事例②唐澤貴洋(弁護士):掲示板騒動の解決(2020年)
弁護士である「唐澤貴洋氏」は、インターネット上の誹謗中傷案件の解決を精力的に行っています。
彼はネット掲示板上で発生した「ハセカラ騒動」という高校生のクライアントから依頼された事件を解決した事がきっかけでサジェスト汚染の標的になってしまいました。
「唐澤貴洋 核兵器保有」「唐澤貴洋 ポケモン」等の唐沢貴洋氏と関係ない単語でサジェスト表示されてしまうようになりました。原因は諸説ありますが、2チャンネル掲示板上のユーザーが仕掛けたサジェスト汚染と言われています。
一時期は、彼の所属する法律事務所だけではなく彼の依頼人もサジェスト汚染の標的になってしまいましたが、現在はサジェストネガティブワードはほとんど表示されなくなりました。
サジェスト汚染とは?原因や対策、削除申請のやり方や実際に起きた事例|まとめ
サジェスト汚染の被害に1度遭うと、個人の力では非表示にしたり、削除したりすることが難しいのが現状です。
もし汚染されたサジェストを、自身の削除申請や弁護士への依頼しても削除できない場合は、専門業者に依頼して削除する方法がベストです。
サジェスト(予測変換)でネガティブワードが表示されてサジェスト汚染で困っている方は、是非弊社までお問い合わせください。
もちろん、ご相談については無料でお受けしております。
最適な解決策をご提供出来ればと思いますので、サジェスト関連でお困りの際はまずはご相談ください。
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