Googleアルゴリズムのアップデートに伴い、今や有効なSEO対策ではなくなった手法は多くありますが、ワードサラダもその1つです。
現在ではあまり見なくなったワードサラダですが、そもそもワードサラダとはどのようなものなのでしょうか?
そこで今回は、ワードサラダとはなにか・SEOに及ぼす悪影響・良質なコンテンツについて紹介します。
目次
SEO担当者必見!ワードサラダとは?
ワードサラダとは、コンピューターのシステムで自動生成したり、競合サイトのコンテンツをまとめて作成された支離滅裂の文章のことです。
文法的には間違っていないが、単語が散らばり文章として意味を持たないサイトやページのことを表します。
関連性のない単語が四方八方に散らばっていることから、さまざまな野菜が入ったサラダが名前の由来と言われています。
ワードサラダが使われ始めた理由とは?
ワードサラダは、なぜ作られたのでしょうか。
その理由は、SEO対策を行う会社や個人のアフィリエイターがサテライトサイトを作成する時に、低コストでテキストコンテンツを量産するために開発されたと言われています。
SEO対策において被リンクは、そのサイトを評価する上で最も重要な指標の一つであり、被リンクを多く獲得することがサイトの評価を高くするとされています。
以前までは、外部のサイトからリンクを集めてSEOを行う「外部対策」という手法がよく使われ、被リンクサイトのコンテンツを多く効率的に増やすために、短時間で多くの記事を作成する必要がありました。
そこで、短時間で文章を自動生成できるワードサラダが活用され始めたのが、ワードサラダの起源となります。
被リンクについてはこちらの記事をご参照ください。
ワードサラダの仕組み
ワードサラダが自動生成されるには「形態素解析」「マルコフ連鎖」という2つの仕組みが関係しています。
それではこの2つの仕組みについて簡単にご紹介いたします。
自動生成の仕組み①:形態素解析
形態素分析とは、テキストデータをその言語の文法や単語等の情報から分析し、分解することを言います。
例えば
私は旅行が好きだ。
という文章があったとします。
この文章を形態素解析すると、
私|は|旅行|が|好き|だ|。
と分解することができます。
つまり、形態素分析とは、文章を1つづつ品詞分解することを指します。
自動生成の仕組み①:マルコフ連鎖
マルコフ連鎖とは、現在の値に基づいて未来の挙動が決定される確率過程のモデルのことを言います。
難しい内容になりますが、要はこのマルコフ連鎖を使用すると、先程ご紹介した「形態素解析」で形態素に分解したものを、一定の値で出現させてランダムに並び替えるアルゴリズムを作成することができるのです。
文章説明だけでは分かりにくいので、例を挙げてご説明いたします。
夕飯は焼き肉が食べたい。
休日は美術館に行って絵を鑑賞した。
私は運動が苦手だ。
ここに3つの文章があります。
これらの文章を先程の形態素解析によって分解します。
夕飯|は|焼き肉|が|食べ|たい。
休日|は|美術館|に|行っ|て|絵|を|鑑賞|し|た。
私|は|運動|が|苦手|だ。
そしてこの分解された要素をマルコフ連鎖によってランダムに並び替えると
夕飯は美術館が苦手だ。
休日は運動に行って絵が食べたい。
私は焼き肉を鑑賞した。
このように、一見普通の文章のように見えますが、読んでみると意味の分からない支離滅裂な文章になります。
マルコフ連鎖と形態素解析を用いれば、このような文章を簡単に自動生成することができます。
これがワードサラダの自動生成の仕組みです。
ワードサラダの実例とは?
では、ワードサラダとは一体どのようなものを指すのでしょうか?
実例を元に見ていきましょう。
「最近のYouTubeは、ゲームのチャンネルを爆発し、食べ物のカップルチャンネルをアップロードした。そして、そのまま逃げてしまった。」
安心して、次世代のゲームが活躍するデートだし、結婚を見届ける。登録数を増やす方法を作りましょう!」
・・・文章の意味は理解できないですが少し笑える内容になっていますね。
検索結果に上記のような文章の記事が溢れると、ユーザーにとって非常に迷惑となり、有益な情報が得られません。
ワードサラダを使った時のSEOへの影響
実際にワードサラダが使われた時、SEOにどのような影響があるのでしょうか?
現在では、Googleアルゴリズムのアップデートもあり、自動的に大量生成されたテキストコンテンツはGoogleのクロールに見つけられスパム対象と判定される可能性が高いです。
ここでは、ワードサラダがSEOに与える影響について紹介していきます。
ワードサラダに対するGoogleの方針
Googleのウェブマスター向けのガイドライン(Search Consoleヘルプ)に、自動生成されたコンテンツはペナルティ対象になると明記されています。
自動的に生成されたテキストコンテンツに該当するものは、次のようになります。
□ 支離滅裂で文章として意味をなさないテキストコンテンツ
□ 文章の自動生成ツールで作成されたテキストコンテンツ
□ コンピューターのシステムなどの自動処理によって生成されたテキストコンテンツ
□ RSSやAtomを使って、自動生成されたテキストコンテンツ
これらのように、ワードサラダで生成された大量のコンテンツに被リンクを受けたとしても、SEOの効果は得ることができません。
逆に被リンクを受けているページは、ペナルティの対象となり評価を下げる可能性が高くなるでしょう。
Googleのクローラーは見抜くことができる
先述で述べましたが、Googleアルゴリズムのアップデートにより、ワードサラダで生成されたテキストコンテンツが上位表示される可能性は、ほぼ0に近いです。
なぜなら、今や日々更新され続けるアップデートによって賢くなったGoogleのクローラーが、ワードサラダをほぼ100%見抜くことができるからです。
そして、現在ではワードサラダで生成されたテキストコンテンツ、被リンクされたサイトやページの多くは、ペナルティを受けて排除されてしまいます。
そのため、SEOを行う上でユーザーにより沿った価値あるコンテンツを作成することが、何より大切になるでしょう。
以下の記事では、これまでのGoogleアップデートの歴史を詳しく解説しております。
ワードサラダはダメ!良質なコンテンツ作りをしよう!
では、ユーザーにより沿った価値のあるコンテンツとは、どのようなものなのでしょうか?
ここでは、良質なコンテンツを作るための方法について紹介していきます。
良いコンテンツを作るための条件
良いコンテンツを作るための条件として、ユーザーが求める情報をコンテンツ化し、継続することでGoogleから評価され上位表示につながります。
SEOに効果的な良いコンテンツの3つの条件は、次のようになります。
□ 検索ユーザーが求める情報をコンテンツ化する
□ ユーザーが満足できるコンテンツを提供する
□ 専門性やオリジナリティのあるコンテンツを提供する
このようにGoogleの方針としても、「ユーザーの利便性を最優先にページ作成する」と記載されていることからも、その重要さがわかると思います。
コンテンツの質を上げるためのポイント
では、コンテンツの質を上げるためのポイントとは、どのようなものでしょうか?
コンテンツの質を上げるためには、ユーザビリティの高い情報を提供することが大切になります。
コンテンツの質を上げるための3つのポイントは、次のようになります。
□ 情報量が多く有益な情報であること
□ 引用元が信頼できる情報であること
□ オリジナリティのある内容であること
このようにコンテンツの質を上げるためには、有益かつ信頼できる情報やオリジナリティある内容が重要となります。
まずは、ユーザーが求める情報を適切に用意することに専念し、コンテンツを作成しましょう。
ワードサラダとは?SEOに及ぼす悪影響|まとめ
いかがでしたでしょうか。
ワードサラダとは?SEOに及ぼす悪影響、良いコンテンツを作るためのポイントなどを紹介しました。
今やワードサラダは、やってはいけない手法であり、ペナルティの対象として明記されています。
SEOで効果が出ない方は、ワードサラダを理解した上で良いコンテンツを作成しサイト運営を行いましょう。
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