ロングテールSEOとは、簡単に言うと「ニッチ」なキーワードを検索するユーザーをターゲットとしたマーケティング戦略の1つです。
SEOを意識しながらWEBコンテンツを作成していても、思うようにサイトへのアクセス数や問い合わせにつながらないことがありますよね。
今回は、ロングテールSEOとは一体何なのか・ロングテールSEOのメリット・実践方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ロングテールSEOとは?
ロングテールSEOとは、検索回数や競合との関連性が低いキーワードを2語以上組み合わせて、検索結果において上位表示化を目指すSEO手法のことです。
メインとなるキーワードと関連するキーワードを組み合わせることで、上位表示への難易度を下げ、ターゲットとするユーザーに適確なコンテンツを作成し、サイトのアクセス数を増やすことをロングテールSEOと言います。
ロングテールは、2014年10月にアメリカを拠点とするWIRED誌の編集長だったクリス・アンダーソンによって提唱された理論です。
ロングテール理論は、パレートの法則と呼ばれる「80対20の法則」がもとになり、顧客全体の2割の優良顧客が売り上げの8割を占めるという考えが由来となっています。
ロングテールSEOに欠かせないロングテールキーワード
ロングテールSEOを行う上でロングテールキーワードは、サイトのアクセス数を増やすには必要不可欠となります。
ロングテールキーワードは、頻繁に検索される単体キーワードである「ビッグワード」を軸に、2~3単語からなる複合キーワードのことを表します。
例えば、新規に立ち上げたサイトはドメインパワーが弱く、良質なコンテンツを蓄えるドメインパワーが強いサイトに比べて、検索順位の上位化は難しいとされるため、ビッグワード単体でのアクセス増加は見込みにくいと言えます。
そのため、競合性が高く上位化が難しいビッグワードでアクセスを狙うのではなく、競合性の低い2~3単語からなるロングテールキーワードで確実に上位化させて、小さなアクセスを積み重ねる方が安定した集客につながります。
このように、自然検索からアクセス数を稼ぐためにはロングテールSEOが重要であり、安定的なサイト集客を行うにはロングテールキーワードが必須と言えるでしょう。
ロングテールSEO導入のメリットとは?
それでは、実際にロングテールSEOを導入することによってどのような効果があるのでしょうか。
ロングテールSEOを導入した時のメリットについて一緒に考えていきましょう。
その①:アクセス数を増やすことができる
ビッグワード単体よりもロングテールキーワードを含めた方が、アクセス数が上昇し検索結果の上位表示も狙いやすくなります。
ウクライナとシンガポールを拠点とする多国籍企業のSEO・被リンク分析ツールであるAhrefsの調査によると、14億もの検索キーワードを分析した結果、1つのキーワード単体のみで検索されている割合は全体のわずか2.8%のみで、3語以上の複合キーワードで検索されている割合は、なんと86.4%という調査結果が出ています。
つまり、ビッグワード単体で検索するユーザーよりもミドル、スモールキーワードを含んだ3語以上のロングテールキーワードで検索するユーザーの方が圧倒的に多いことから、ロングテールSEOを導入することに寄ってアクセス数が増え、結果的に上位表示にもつながると言えます。
参照ページ:https://ahrefs.com/blog/long-tail-keywords/
その②:コンバージョン率を上げることができる
ロングテールSEO導入のメリットとして、狙ったキーワードが検索結果において上位表示されるとコンバージョン率を上げることが挙げられます。
例えば、「SEO対策」という単体のビッグキーワードでサイトが上位表示した際には、検索回数が稼げる一方で、アメリカのSEO分析ツールの調査結果によるとコンバージョン率が低くなってしまいます。
そこで「SEO対策 方法 無料」といったロングテールキーワードで上位表示させることで、単体キーワードよりは検索回数は減るものの、よりコンバージョンに近いユーザーを獲得できると言えます。
その③:ページごとに集客ができる
ロングテールSEOでは、ターゲットとする検索ユーザーに向けてコンテンツを量産し、様々なキーワードで上位表示化を目指します。
その結果、たとえ1つのコンテンツの検索順位が変動したとしても、他のキーワードで狙ったコンテンツが上位表示されれば、サイト全体としては集客の安定につながります。
このようにロングテールSEOはページごとに集客できるため、サイト全体で見ると順位変動の影響が少ないと言えるでしょう。
アクセスとコンバージョンを上げるロングテールSEOの方法
ロングテールSEOを行うには、実践方法の手順を知っておく必要があります。
ここでは、アクセス数と成約を確実に上げるためのロングテールSEOの実践方法の手順を紹介します。
ステップ①:キーワードを選定する
ロングテールSEOを実践する手順としては、まず「キーワードプランナー」などのツールを使い、メインキーワードの選定を行います。
メインキーワードを選定する際に、大切にすべきポイントはキーワードの月間検索数となり、攻略したいビッグキーワードを選定しましょう。
キーワードプランナーのツールついては、こちらからご覧ください。
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner
ステップ②:カテゴリーを設定する
選定したメインキーワードと組み合わせるロングテールキーワードをピックアップし、カテゴリーの設定を行います。
ロングテールキーワードを調べる際は「keysearch Beta」などのツールを使い、アクセスにつながりやすくコンテンツ制作しやすいキーワードを選定していきましょう。
例えば、「SEO対策 方法」というカテゴリーにおいて、以下のようなロングテールキーワードを設定します。
これらのロングテールキーワードを用いて、それぞれ質の高いコンテンツを作成することで「SEO対策 方法」というカテゴリーを効率的に上位表示を狙うことができます。
他の狙いたいキーワードでも同じようにカテゴリーを設定し、バリエーションを増やしてExcelに抽出して集約しておくと良いでしょう。
keysearch Betaのツールについては、こちらからご覧ください。
https://kitsune-room.com/tools/keysearch/
ステップ③:コンテンツを作成する
設定したカテゴリーに基づいて、コンテンツを作成しましょう。
コンテンツを作成する際は、「SEO対策 方法 無料」や「SEO対策 方法 内部対策」など、それぞれ検索ユーザーが求めている情報を満たせるようにペルソナを意識しながら、コンテンツ作成を行う必要があります。
アクセスやコンバージョンを上げるには、何よりもコンテンツの質が大切になるため、ユーザーファーストを心掛けましょう。
そうすることで、ユーザーが求める質の高いWEBコンテンツを作成することができ、アクセスとコンバージョンを上げることにつながります。
ステップ④:コンテンツを分析する
コンテンツをアップした後、Googleアナリティクスなどの無料解析ツールを利用してコンテンツの反応を確認しましょう。
例えば、頻繁に見られるページであれば、情報の質を上げたり、図解を用いて見やすさを追求したり、よりユーザービリティあるコンテンツへと改善します。
アクセスが落ちている場合は、コンテンツの情報を最新にするなどブラッシュアップする必要があります。
このようにコンテンツを分析しながら、状況に応じてコンテンツを常に改善し、ロングテールSEOを進めていくことが重要となるでしょう。
ロングテールSEOについて|まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ロングテールSEOとは一体何なのか・ロングテールSEOのメリット・実践方法について紹介しました。
ロングテールキーワードを活用し、WEBコンテンツを継続して作成することによって、効果的なSEO対策が可能となります。
今回紹介したロングテールSEOの実践方法を繰り返すことで、検索ユーザーの新たなニーズや悩みを発見することができ、コンテンツの質向上や安定したアクセスにつながるでしょう。
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