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ビジネスにも使えるラベリング効果とは?具体例や活用法をご紹介

ラベリング効果は、ビジネスや対人関係、恋愛など様々な場面で使用されています。
そこで今回は、ラベリング効果の意味やラベリング理論との違い、またラベリング効果の具体例や活用法、実際に利用する際の注意点について紹介していきます。

ラベリング効果とは、先入観や固定観念に関わる心理的現象の1つです。

ラベリング効果は、普段私達の何気ない行動や言動に無意識に含まれていますが、ビジネスにも活用することができます。

「ラベリング効果って何?」「どうやって使うの?」という人のために、ラベリング効果の意味やラベリング理論との違い、またラベリング効果の具体例やビジネスにおける活用法や注意点について詳しく紹介します。

ラベリング効果とは?

風景

ラベリング効果とは、「あなたって〇〇だよね」というように明確な根拠がないのにも関わらず、先入観や固定観念だけで物事を決めつけ、他人の行動や心理に影響を与えるという心理学的現象を意味します。

ラベリングのラベル(Label)とは商品に貼るラベルですが、比喩的な意味として使われます。

ラベリングは「レッテルを貼る」という意味もあり、先入観や固定観念などのラベリングをすることによって相手の心理を動かすテクニックのことを指します。

ラベリング効果とラベリング理論について

ラベリング理論とは、1960年代に社会学者のハワード・ベッカー氏が提唱した「社会的な逸脱行動は他者からのラベリングによって生み出される」という理論を指します。

簡単に言うと「あの人は〇〇な人だ」というレッテルを貼ることで、その人が実際に「〇〇な人」のような行動を取ることをラベリング理論と言います。

犯罪常習性も、このラベリングが大きく関与しているとされています。

ラベリング効果とラベリング理論の違い

ラベリングに関して、ラベリング効果の他にラベリング理論というものがあり、この2つは少しニュアンスが異なります。

先程も述べましたが、ラベリング効果は、相手にラベルを貼ることで相手に暗示を示し、相手の心理を動かすテクニックのことを指します。

一方で、ラベリング理論は、主に犯罪心理学や刑罰学などで用いられ、犯罪者が同じ罪を何度も犯してしまう常習性は、このラベリング理論に大きく関与していると言われています。

例えば、刑務所で服役して出所した人物に対し、世間一般は彼に「悪者、犯罪者」というネガティブなラベル(レッテル)を貼ります。

その結果、世間による根拠のないラベリングが彼を精神的に追い詰めることによって、再び犯罪を犯してしまうようになるのです。

つまり、「周囲が形成したラベルによって逸脱した行動をしてしまう」ということがラベリング理論になります。

ラベリング効果の具体例

皆さんも子供の時に実際に経験したことがあるかと思いますが、ラベリング効果の最も代表的な具体例として、性別によるラベリングが挙げられます。

例えば、親が子供によく言う「男の子・女の子なんだから〇〇しなさい、〇〇であるべきだ」という表現は、性別で差別するラベリングで、このような言葉を日常茶飯事のように言われ続けてきた子供は、自然とその暗示にかかってしまい、逸脱した行動を取ることがあります。

どのような行動を取るかはそれぞれ違いがありますが、例えば「男の子は青や黒の服を着るべきだ」と言われて育った子は、成長した時にあえてピンクや赤など、一般的に女の子の色とされている服を好むようになることもあります。

これは一例に過ぎませんが、特に幼少期における過度なラベリングは、成長した時に逸脱した行動を誘発した原因になりやすいと言われています。

ビジネスにも使えるラベリング効果の活用法

看板

ラベリング効果とは何なのか、その具体例についても紹介しましたが、ラベリング効果によって生じる現状は決して悪いことだけではありません。

ビジネスの現場でラベリング効果を用いることによって、より効果的に利益を見込むことができます。

ここでは、ビジネスの現場におけるラベリング効果の活用法やコツについて一緒に見ていきましょう。

活用法①:部下や同僚のやる気を上げるラベリング

ビジネスの現場において、部下や同僚のやる気を上げるためにラベリング効果が活用できます。

例えば、「仕事が早いね」「気配りができるね」という褒め言葉を同僚や部下、チームメンバーに何気なくつかうことによって無意識に暗示かかり実際に仕事が早くなったり、あらゆることに気配りができるようになります。

相手にラベリングする際のポイントとしては、相手の性格や身体的特徴を褒めるのではなく、相手の「行動」を褒めることです。

このようにラベリング効果を使うことによって、相手を動かすことができるのです。

活用法②:自分の短所を克服するためのラベリング

実は自分自身にもラベリングをすることができ、自分の短所を克服するために使うことができます。

冒頭でも述べたとおり、ラベリング効果とは、他者の無意識で明確な意味を持たない先入観や固定観念によって誘発されます。

そのため、特にビジネスの現場において他人からちょっとした短所などを指摘されてしまうと、そればかり気になってしまいそれが実際の行動にも悪影響を及ぼしてしまいます。

そのため、そのようなネガティブなラベルの上から「大丈夫」「私はできる人だ」というポジティブなラベルに張り替えることによって、短所を克服することができます。

ラベリング効果を利用する際の注意点

旗

以上の2つがビジネスにおけるラベリング効果の活用法となりますが、ラベリング効果はビジネス以外の対人関係や恋愛にも使うことができます。

しかし、間違った方法で行ってしまうと逆効果になってしまうこともあるため、ラベリング効果を利用する際の注意点について一緒に見ていきましょう。

注意点①:ネガティブなラベリングは避けよう

ビジネスの現場だけでなく、どの場面においてラベリング効果を活用する際にもネガティブな表現を使ったラベリングは極力避けましょう。

例えば、「シャイなんだね」「物静かだね」という表現は、例え言う側に悪気はなかったとしても受け取った側の癪に障ってしまう、というような問題が生じ得ます。

その結果、ますますシャイになり人前で話すことができなくなってしまったり、ずっと黙り込んでしまったりするようなマイナスの方向に働いてしまうことがあります。

ラベリングを行う際には極力ネガティブな表現は避け、しっかりと適切な言葉を選んだ上で行いましょう。

注意点②:事実に反するラベリングはNG

事実に反する表現を用いたラベリングはNGです。

例えば怒りっぽい友人に対して、「笑顔が素敵だね」「いつも笑っているね」といったような事実に反する、個人の要望的な表現を用いた場合、それがプラスに働くこともありますが、「嫌味」として捉えられてしまうこともあるため、注意が必要となります。

もちろん「伝え方」や「言葉のチョイス」というのもラベリング効果を見込むための重要な要素となりますが、あまりにも事実とかけ離れている表現は使わないようにしましょう。

ラベリング効果の具体例や活用法|まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、ラベリング効果の意味やラベリング理論との違い、またラベリング効果の具体例やビジネスにおける活用法や注意点について紹介しました。

ラベリング効果とは、先入観や固定観念を用いて他人を動かすテクニックです。

冒頭でも述べたような性別によるラベリングというのは、ラベリングされた側に悪い影響を与えることがありますが、ラベリング効果をうまく使うことによって、ビジネスや対人関係などあらゆる場面で有効活用する事ができます

そのため、どんな表現を使っても良いというわけではなく、しっかりと適切な言葉や表現を用いてラベリング効果をうまく利用しましょう。

この記事を書いた人

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