記事を公開しても、すべてのページがしっかりとアクセス数を伸ばす記事になるとは限りません。
検索結果の順位が伸び悩んでしまうページを「失敗した記事」と終わらせてしまうのではなく、順位が上がらない理由をしっかりと調べて、適したリライトを行うことが大切です。
今回は、SEOを意識したリライトはどのようにやっていけばいいのか、SEOリライトの基本と、記事を書き直す際の注意点などについて解説します!
目次
SEOを意識した記事のリライトとは?
そもそも記事のリライトとは、一度公開した記事に加筆修正を行う作業を指します。
なかなか検索の上位に浮上しない記事に対し、「どの部分が足りないのか」「何か情報が古いものはないか、間違ったままになっていないか」などを修正していきます。
また、Googleのアルゴリズムは日々変化し、その判断基準は公表されていません。
現段階で公開している記事が上位に表示されていないならば、「何か足りないものがあるはず」という原因を探し出す必要があります。
なぜ記事が上位表示されていないのか、その原因を見極めてより質の高いコンテンツにすることで、Googleからより高い評価を受けることができる可能性を高めることができます。
記事のリライトを行う目的・メリットとは?
SEOを意識した記事のリライトを行う目的は、【記事を上位表示させて、サイトへのアクセス数を増やす】ことです。
ユーザーが自然に検索して、自社サイトが上位表示されていれば、自然とサイトへの流入がアップします。
検索結果の2記事目にいるページは、ほとんどみられる可能性がないと言われる記事です。
検索結果11位以下の記事をより上位に表示出来れば、今まで0に等しかったページのアクセス数がプラスになっていきます。
また、日々変化しているGoogleアルゴリズムにも対応できるようになります。一時的に「良い施策」とされていたSEO施策も、時間がたてば効果を発揮しないことも。正しくリライトすることで、常に最新のSEOに対応できるようになります。
SEOを意識したリライトが必要な記事とは?
リライトに入る前に、まずリライトが必要なのがどの記事なのかということを選定する必要があります。
現状10位以内にいる記事は、基本的にリライトをする必要はありません。
一番リライトにおすすめなのは、11位~20位の順位が伸び悩んでいるような記事です。こういった記事はいまいち決め手に欠けており、少し手を加えれば順位が上がる可能性の高い位置にあります。
11位~20位あたりにいる記事からリライトする
先述したように、リライトを行うならばまずは11位~20位、低くても30位程度にまで順位がきている記事を選定しましょう。
逆に、30位以下の記事は、あまりGoogleから評価をされていないことが多く、そこから上位表示させるには時間と労力がかかってしまいます。
その一方で、すでに1ページ目に上位表示されている記事は、Googleから高い評価を受けている内容ですので、上位表示されている間はリライトをしないことをおすすめします。
基本的なSEOリライトの行い方
記事のリライトは、
①記事の選定
②ユーザーのニーズに合っているかなどの分析
③競合の調査
④構成/タイトル/ディスクリプションなどの修正
⑤記事本文のリライト
の順番で行います。
リライトで重要なのは、「今の記事に何が足りていないのか」を見極めることです。
とりあえずボリュームを増やせばいい、というものではなく、しっかりとユーザーのニーズに応えられた記事にしていくのがリライトの基本です。
その為に必要なのが、②ユーザーのニーズに合っているかなどの分析、③競合の調査という手順です。
リライトの基本①記事の選定はしっかりと
まずはリライトする記事を慎重に選びましょう。
順位は「Google Search Console」や「ahrefs」「Ubersuggest」などのツールで調べることができます。
11位から20位、低くても30位以内の記事で、リライトをする記事を選びましょう。
また、出来れば月間の検索ボリュームが最低でも100以上あるものを優先してリライトすることをおすすめします。
検索ボリュームは、高ければ高いほど検索される頻度が多く、そのワードで上位表示されればそれなりのページビュー数が見込めるものです。
しかし、検索ボリュームが大きい記事はなかなか上位表示させるのが難しいワードが多いです、
また、あまり月間の検索ボリュームが少ない記事は、上位表示しやすい反面検索の回数が少ないため、リライトをしてもアクセス数の大幅なアップが見込めない場合が多いです。
サイトのテーマ的に必要な記事である場合などをのぞいては、検索ボリュームが少ない記事を作ることは避けましょう。
リライトの基本②ユーザーのニーズなどを分析
リライトをする記事が決まったら、記事の分析を行います。
記事の分析を行う際は、以下のような部分を重点的にチェックしてみましょう。
☑検索順位に対してCTRはどうか
☑ユーザーの疑問を解決している記事になっているか
☑YMYLやE-A-Tなどの質はどうか
検索順位に対してのCTRをチェック
例えば、Google Search Consoleなら検索順位とCTRを一緒にチェックすることができ、大まかに以下の4つのタイプに分類できます。
1.検索順位が10位以内/CTRが高い
2.検索順位が10位以内/CTRが低い
3.検索順位が11位以下/CTRが高い
4.検索順位が11位以下/CTRが低い
この4つのうち、リライトが必要となってくるのは2.と3.の記事になります。
2.検索順位が10位以内でCTRが低い記事は、コンテンツ自体はGoogleに評価されているけれど、あまりクリックに至っていないと言えます。
この記事は、検索結果に露出している「タイトル」と「ディスクリプション」を改善することでCTRがアップする可能性がある記事です。
大がかりなリライトは必要なく、少し手を加えるだけで成果が出る可能性が高いので、優先的にリライトを行いましょう!
3.検索順位が11位以下でCTRが高い記事は、タイトルやディスクリプション自体はユーザーの興味を惹くものが設定できていると考えられます。
しかし、記事のコンテンツがGoogleに評価されていないため、こちらはコンテンツを充実させるリライトを行いましょう。
2.の記事よりも少々時間がかかる施策ですが、リライトすることで上位表示の可能性が高くなります。
1.の記事に関しては、すでに上位表示している記事ですのでリライトの必要性はかなり低いです。
逆に手を加えてしまうことで順位が下がってしまう可能性もあります。
4.の記事は、記事の加筆修正とタイトル・ディスクリプションなど、複数個所においてかなりの改善が必要になります。
ほぼ新規記事作成と同じ工程で進める必要がある場合もあるため、よほど必要でない限りはリライトには不向きです。
ユーザーの疑問を解決している記事を作る
ユーザーはなんのために検索をしているのか、その目的をしっかりと理解で来ているということをしっかりと見極める必要があります。
そのキーワード(クエリ)に対してのコンテンツを充実させられているかチェックしましょう!
Google Search Consoleを使用すれば、記事に対して「どのキーワードを調べて記事を読んだか」を調べることができます。
ここに表示されるキーワードに関係するコンテンツは、できるだけ追加・充実させていくべき内容です。
記事内のキーワードの数を必要以上に盛り込む必要はありませんが、検索から流入があったとされているキーワードに関してはある程度コンテンツを追加することをおすすめします!
YMYLやE-A-Tなどの質はどうか
YMYLや、E-A-Tなど、Googleが記事の質や権威性を強く求めるようなコンテンツなどもあります。
E-A-Tとは、
Expertise:専門性
Authoritativeness:権威性
Trustworthiness:信頼性
の頭文字を取ったGoogleの造語です。
記事やサイト自体に、専門性や権威性、信頼性があるかどうかは、今後もSEOにおいて重要なポイントです。
また、YMYLというジャンルに分類される金融系・医療・法律など、ユーザーの生活やお金に関する内容を扱うWEBサイトやページに対しては、Googleは高い品質評価を設けています。
今の記事の内容に間違いはないか、専門的な内容ならばその分野の方に監修を依頼できないかも検討してみましょう。
YMYLなどの情報についてはこちらの記事もチェックしてみてください:医療に関するアルゴリズムの大変動!健康アップデートとは?
リライトの基本③競合の調査
ユーザーのニーズや記事の質などをチェック出来たら、キーワードに対して今上位表示している競合の記事を確認しましょう。
今のGoogleの評価基準に対して、どのような記事が上位表示されているのか。これは記事をリライトする上で大きなヒントになります。
競合の記事と比較する際にチェックするべきポイントは以下の3つです。
☑上位表示されているタイトル
競合サイトのタイトルと、今リライトしたい記事のタイトルをチェックしてみましょう。
上位表示させたいキーワードをタイトルに入れ忘れていたり、関連するワードが入っていないなど、意外と改善点を見つけられます。
☑競合記事の構成は?
競合サイトはどのような記事構成になっているのかチェックするのも、リライトには欠かせない作業です。
今の記事には書かれていないコンテンツがあれば、積極的に取り入れていきます。
☑競合サイトと文字数を比べてみる
競合サイトと自社サイトのページの文字数もチェックしましょう。
どれくらいの情報が競合サイトには書かれているのか、無駄な情報がないか、逆に情報が薄くないかどうかもチェックします。
リライトの基本④構成/タイトル/ディスクリプションなどの修正
独自の分析と、競合との比較で、記事の修正点はかなり見えてきます。
まずは、リライトが手早く済みそうな「検索順位が高いけれどCTRがあまりよくない記事」のタイトルやディスクリプションを修正してみましょう。
先述したように、上位にいるのにクリックがあまりない記事はタイトルやディスクリプションをより魅力的なものにすることで成果が出やすくなります。
競合サイトと比較して、現状の記事で足りないコンテンツがある場合は、見出しを増やして追記を行います。
リライトの基本⑤記事本文のリライト
ここでは、記事本文のリライトについて解説します。
上記までの流れで、記事の構成などが出来上がったらその構成をもとにリライトしていきましょう。
基本的に、記事のリライトでも新規記事作成とおなじことが重要視されます。
・ユーザビリティを意識すること
・SEOの意識を忘れないこと
ここで重要なのは、「いかにユーザーのことを考えられるか」ということです。
・記事の目次を読んで、大体の内容が把握できるようになっているか
・ユーザーが求めている情報が書かれているか
・分かりやすい記事の構成になっているか
・必要以上に文字に装飾をしていないか
SEOについて勉強し始めると、このような記事作成において基本となる部分を忘れてしまいがちです。
SEO施策とは、あくまでも手段のひとつであり、SEO施策に傾倒してしまうとユーザビリティの高い記事とはいえない文章が出来上がってしまいます。
上記のようなユーザビリティを意識しながら
・タイトルやディスクリプションにはキーワードが入っているか
・文章中や見出しにキーワードが含まれているか
・重要なコンテンツが記事の上部に書かれているか
・見出しは適切に設定されているか
などのSEO的要素を意識しましょう。
SEOリライトの注意点
SEOリライトとは、すでにGoogleにインデックスされている記事に手を加える作業です。
そのため、記事を大幅に変更しすぎてしまうと結果的に記事の順位が下がってしまうこともあります。
ここでは、SEOリライトを行う際に注意すべきポイントについて解説します。
評価されているコンテンツには手を付けない
記事のリライトは、基本的に元の内容の削除は行わず、記事を加筆して修正していくことをおすすめします。
すでにGoogleから評価をもらっているコンテンツをうっかり消してしまうこともあるため、できる限り現状のコンテンツの削除はしないようにしましょう。
また、Search Consoleなどでクエリをチェックすれば、どのコンテンツが評価を得ているのかが把握できるので、その部分は特に注意です。
順位チェックは定期的に行う
記事のリライトを行ったら、必ず記事の順位チェックを行いましょう。
Googleの動きは日々変動しておりますので、出来ればリライトを行った後も1ヶ月は最低でも様子をみましょう。
また、記事をどのようにリライトしたのか、文字数はどれくらい増やしたのかなど、リライトした内容も詳しく残しておくことをおすすめします。
より質の高い記事をお求めなら「メディアエクシード」へご相談ください!
SEOを意識したリライト、そして質の高い記事の作成と公開は継続的に行っていく必要があります。
しかし、
「質の高い記事ページを作りたいけれどスキルがない」
「日々変化するSEOのアルゴリズムについていけない…」
とお悩みの担当者の方も多いのではないでしょうか?
メディアエクシードでは、SEOライティングの指導サービスも行っております。
SEOにも評価され、ユーザビリティの高い記事を社内で作れるように、全力で支援致します。
TV会議などでの情報共有や、必要であればメディアエクシードにご来社いただき、弊社のウェブ担当によるサポートも行います!
「社内でのSEOの知識をより強くしたい」という企業様はぜひお問い合わせください!
まとめ|定期的なリライトでSEOの変動に負けない記事を
定期的にリライトを行っていくことで、Googleのアルゴリズムの変動にも柔軟に対応できるようになります。
新規で記事を作成するときには気付けなかったコンテンツをしっかり補って、ユーザビリティをしっかり意識すれば、現状の記事よりもよりユーザーのニーズに合った記事ができるのではないでしょうか?
また、リライトを行った記事の順位チェックとリライト時に何を行ったの化をしっかり把握することによって「検索結果に上位表示させるための知見」を作ることができます。
SEOにおいて重要なのは、順位やCTRを定期的にチェックしてPDCAサイクルをしっかりとまわしていくことです。
「1回書いて公開したらその施策は終わり」なのではなく、施策と効果検証を繰り返してより良い記事を作っていきましょう!
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