SEO対策を外注化する費用を削減するため、自社リソースでSEO対策を実施したいとお考えの方も多いのではないでしょうか?
結論から言えば、適切な知識を身に付けることで、自分でできるSEO対策はあります。
本記事では初心者でも自分でできるSEO対策のやり方をお伝えするとともに、どうしてもリソースが割けずサイトの内部施策と外部施策に加えて、コンテンツSEOを外注した場合の費用相場もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
SEO対策の種類と自分でできるかを解説
SEO対策はネットや書籍にてさまざまなやり方が紹介されているため、初心者の方はまず何をすればいいのか迷う方も多いでしょう。
実際SEO対策は内部対策・外部対策などさまざまで、サイトの問題点を洗い出し優先順位を付けて取り組むことが重要です。
ここでは、主な3種類のSEO対策をお伝えしたうえで、まず自分で取り組める効果的な施策について具体的なやり方を解説していきます。
SEO対策は主に3種類
SEO対策は主に内部施策・外部施策・コンテンツSEOの3種類に分けられ、自分でできる範囲は異なります。
内部施策は多くの手法があり、検索エンジンが効率良くサイトを巡回できるようにサイト構造の最適化やページ速度の改善などを行います。
外部施策の手法は限られており、サイトの信頼性を上げるため他サイトから被リンクを獲得するのが中心です。いずれの施策も効果的かつ安全に行うには専門知識が欠かせません。
一方で、コンテンツSEOはユーザーニーズを把握したうえで専門的かつ高品質なコンテンツを作るのが基本となるため、やり方次第では自分でも十分効果が期待できます。
自分で実施しやすいSEO対策「コンテンツSEO」
コンテンツSEOについて詳しく解説すると、ユーザーの悩みや疑問を解決するために、分かりやすい文章や画像などを用いた高品質なコンテンツを継続的に発信することです。
もっとも重要なのは、読み手は誰なのかを徹底的に考え、ユーザーの抱えている悩みや課題を解決できる高品質なコンテンツを作ること。
加えて、情報が古くならないよう定期的に更新しつつ、情報の質や鮮度を保つのがポイントです。
高品質なコンテンツさえあればSNSで紹介するなど注目を集める手段は他にもあり、数あるSEO対策の中でもコンテンツSEOが初心者にはもっとも効果的で実施しやすいやり方と言えるでしょう。
自分でコンテンツSEOを作成する際の考え方
コンテンツSEOは自分でできる施策だからこそ、初心者は間違った方向性で進めてしまうことが多く、ホームページなどのサイト運営の失敗につながりやすい側面があります。
特にユーザーの検索意図を満たせない記事を量産すると後戻りが困難です。サイト作りを始める前に競合他社のコンテンツを分析して、ペルソナ設定やキーワード選定を入念に行いましょう。
ここでは、ホームページなどのサイト運営を失敗しないために、自分でできるコンテンツSEOを行う際の考え方と具体的なやり方を解説していきます。
ターゲットとなるユーザーのペルソナを作成する
ユーザーの検索意図を満たすには、サイト作りにあたり「誰のどんな悩みや疑問を解決できるのか」を明確にすることが重要です。そのうえで、可能な限りペルソナを具体化します。
年齢・性別・職業などの属性から性格や価値観、プライベートやそのキーワードで検索しているシチュエーションまで、あらゆる要素をペルソナに落とし込み、解像度を上げてリアルな悩みや疑問を探りましょう。
ペルソナ設定の際には競合他社のコンテンツや既存データのほか、身近にいる同僚や友人など実在する人物を参考にすると、ユーザーの悩みや疑問をより具体化できます。
ユーザーの求める情報と解決策を考える
ユーザーの検索意図は検索する際に指定するキーワードによって、主に情報型・行動型・案内型の3タイプに分けられます。
悩みの解決方法を探しているときは情報型、商品の特徴や価格を知りたいときは行動型、商品の使用方法を理解したいときは案内型など、いずれのタイプもユーザーの欲求を示したものです。
購入済みの商品の使い方を知りたい方に特徴や価格を提示しても、ユーザーにはまったく響かないコンテンツになってしまいます。そのため、ユーザーの欲求に即した情報を提供して解決に導くことが大切です。
メイン・サブキーワードを選定する
サイトを構成するコンテンツを作る際、まずは明確にサイトテーマを伝えるためにメインキーワードを決めることが必要です。
さらにメインキーワードと関連性が高いサブキーワードを選定してコンテンツを作ると、メインキーワードの情報が強化され「トピッククラスター」と言われるサイト全体の評価を高めるSEO対策となり、検索エンジンから評価されやすくなります。
一般的にメインキーワードは検索ボリューム10,000以上のビッグキーワードから選ばれ、サブキーワードは1,000~10,000のミドルキーワードや1,000未満のスモールキーワードから選定しています。
キーワード選定には注意が必要
検索ボリュームを参考にしてキーワードを選定する場合、ビッグキーワードのように需要が高いものを優先して選べば良いというわけではありません。
需要が高いキーワードは競合他社が揃って上位表示を狙っているため、サイト全体の評価が低い段階でコンテンツを作っても、検索結果にすら表示されない悲惨な結果になる恐れがあります。
そのため、まずはスモールキーワードで上位表示できるコンテンツを作り、前述したトピッククラスターを用いてミドルキーワードやビッグキーワードに挑戦するなど戦略的なサイト設計が必要です。
競合他社のコンテンツを調査する
SEOで検索上位を狙うためには、Google検索で上位に表示されている競合他社のコンテンツを分析・検証する必要があります。
上位表示されているコンテンツは検索時点においてGoogleから高い評価を得ているため、記事構成などを考える際にもっとも参考となる情報です。
ただし、内容をそのまま使用するとGoogleからペナルティを課されるため、独自の情報や見解を加えてオリジナルのコンテンツを作らなければなりません。
調査したキーワードを含んだコンテンツの作成
競合他社を参考にしてペルソナやキーワードが決まったら、いよいよユーザーの検索意図を満たしたコンテンツを作成します。
選定したキーワードは必ずタイトルや見出しに使用して、ユーザーが目的の文章にたどり着きやすく、結論ファーストの読みやすい文章を執筆しましょう。もちろん誤字脱字は厳禁です。
キーワードの使用はSEO対策でもっとも重要なものですが、不自然にキーワードを使用すると文章の読みやすさを損なうため、適切かつ必要な範囲に留めてください。
定期的に分析とコンテンツのリライトをおこなう
SEO対策において新しい記事執筆と同様に大切なのが、必要な情報を追加したり不要になった情報を削除したりする定期的なリライトです。
時間の経過とともにコンテンツ内容が古くなるとユーザーが求める情報を提供できないだけでなく、間違った内容を伝える恐れもあります。
検索意図を満たせないコンテンツになると検索順位は下がっていくため、後述するSEO対策に役立つツールを利用してリライトにも注力しましょう。
初心者がコンテンツSEOで上位表示を実現するためのポイント
初心者がコンテンツSEOで上位表示させるためには、実行可能なSEO対策にすべて取り組む必要があります。
年々SEOで検索上位を狙うのが難しくなる中、自分でできるような初心者向けの施策は、すべてやらなければ優良なサイト作りのスタートラインにも立てません。
ここでは、初心者が検索上位を狙うために必要な具体的なやり方とともに、取り組む際に気を付けるポイントを解説していきます。
有益な情報をしっかり含める
ユーザーの検索意図を満たすには、検索キーワードに応じた有益な情報を過不足なく網羅して提供することが重要です。
誰でも知っている内容や競合他社のコンテンツをまとめたようなサイトでは、ユーザーの時間を奪うだけで大きく期待を裏切ることになります。
また、検索意図に沿わない内容は、たとえ有益な情報でもサイト離脱の原因になります。単に多くの内容を詰め込むのではなく、検索意図に立ち返って適切に情報の取捨選択を行いましょう。
独自性を高める
コンテンツに有益な情報を含めるには、体験談やオリジナルの画像・動画を含めるなど独自性のあるコンテンツ作りが必要です。
クラウドソーシングなどで募集した体験談やアンケート結果の紹介のほか、図解やYouTube動画で分かりやすく説明すると、サイトの魅力が増して滞在率も向上します。
Youtube動画を作った後にテキストコンテンツ化して動画をサイトに埋め込むなど、試行錯誤しながら独自性を打ち出す挑戦をしてみましょう。
信頼できる情報を発信する
コンテンツ作りの基本となるのは情報の正確性です。どんなに有益で独自性があっても間違った情報を発信していては意味がありません。
そのため、下記のGoogle評価基準のE-E-A-Tを満たしていることや、お金や人生に大きな影響を与えるYMYLに該当しないコンテンツ作りを心掛けましょう。
しかし、現実的には専門性や権威性を身に付けるのは限界があります。そのため、信頼性が高い公共機関の関連リンクをサイト内に添付するなどE-E-A-Tを担保するSEO対策が必要です。
- Expertise(専門性):コンテンツ作成者に専門知識がある
- Experience(経験):コンテンツ作成者に実体験がある
- Authoritativeness(権威性):コンテンツ作成者やサイトに権威がある
- Trustworthiness(信頼性):コンテンツ作成者やサイトに信頼がある
- ・健康や医療に関するコンテンツ
- ・法律に関するコンテンツ
- ・金融に関するコンテンツ
- ・重大ニュースに関するコンテンツ
- ・安全に関するコンテンツ
- ・人種・宗教に関するコンテンツ
タイトルや見出しに上位表示させたいキーワードを使用する
記事のタイトルや見出しに選定したキーワードを含めるのは、もっとも簡単で効果が出やすいSEO対策のやり方です。
キーワードを含めた魅力的なタイトルや見出しにすることで、ユーザーのクリック率が上がり検索流入が増加します。さらに検索エンジンもサイト構造が認識しやすくなりGoogleの評価にも良い影響を与えます。
ただし、キーワードを詰め込み過ぎると不自然な文章となり情報がストレートに伝わりません。そのため、適切にキーワードを配置して、ひと目で本文内容が分かるようなタイトル・見出しを作るようにしましょう。
ホームページ内のページ数を増やす
ホームページ内にはテーマに沿ったコンテンツを増やして、サイト全体で情報の網羅性を高めることが重要です。
1つのコンテンツで悩みや疑問が解決しなくても、ホームページ内の他のページに内部リンクで誘導し、必要な情報を提供すればユーザーの検索意図が満たされます。
大手サイトが扱わないスモールキーワードでコンテンツを量産するなど、流入数が少なくてもユーザーのニーズに応える情報を数多く提供することで、サイト全体の評価が向上します。
SNSを活用する
SEO対策の1つとして、ホームページなどのサイト名やコンテンツ内容をネット上で言及・引用されることを指すサイテーションが効果的とされています。
サイテーションを集めるやり方はSNSの活用が有効で、フォロワーやいいね数が多いアカウントで紹介されるとサイトの認知度が上がり、アクセス数の増加にもつながります。
また、SNS運用はサイト運営よりも成長が早く、ホームぺージ内のコンテンツを添付することでSNS流入も見込めるため、Googleの評価を高める有効な手段となるでしょう。
重複・コピーコンテンツを減らす
ホームページのコンテンツが増えると、重複コンテンツが発生しやすくなります。類似する内容がある場合だけでなく、意図せずGoogleに重複コンテンツとみなされ評価が下がる場合もあります。
重複コンテンツを可能な限り減らすためにはcanonicalタグなどの設定により、検索エンジンにページの優先度を正しく伝え、評価が分散されないようにする施策が必要です。
また、競合他社とも重複しないようにコピペチェックツールなどを使用して、Googleにコピーコンテンツと判断されないように注意しましょう。
無料でできる?SEO対策にかかる費用を解説
自分でできるものから専門業者に依頼する必要があるものまで、効果的なSEO対策にはレベルにも違いがあります。
初心者が「自分でできることは自分でやる」と考えるのは、必ずしも得策とは言えない場合があるため、専門業者の活用も視野に入れておきましょう。
ここでは、SEOの専門知識が必要となる内部・外部施策のほか、サイトの分析・改善を行うSEOコンサルティングを依頼した場合の費用相場をご紹介します。
SEO対策を外注した場合の費用相場一覧
SEO対策は自分でできる範囲は限られているため、ホームページなどのサイト運営に行き詰まった場合は外注することも検討しましょう。
外注費用の相場は施策によって異なりますが、一般的に月額10万円~50万円程度となり、サイト規模が大きくなると100万円を超える場合もあります。
また、料金体系は主に月額固定型・一括支払い型・成功報酬型に分類されますが、一定金額でサイト設計からコンテンツ作成まで対応してくれる月額固定型が主流となっています。
【施策別】SEO対策費用相場 | |
---|---|
サイト分析・アクセス解析コンサルティング | 月額:100,000円〜300,000円 |
内部SEO対策(テクニカル) | 1回:100,000~1,000,000円 |
内部SEO対策(コンテンツ作成) | 1記事あたり:5,000円~50,000円 |
外部SEO対策 | 月額:10,000円~150,000円 |
ホームページ設計 | 1回:100,000円~1,000,000円以上 |
SEOコンサルティング | 月額:100,000円~1,000,000円 |
SEO対策に役立つツール紹介
SEOでホームページなどのサイトを検索結果で上位表示させるには、さまざまなSEO対策ツールを活用する必要があります。
主にサイト分析やキーワード選定、検索順位の確認に利用するツールが多く、特にGoogleが無料で提供するツールはホームページなどのサイト運営には欠かせません。
ここでは、初心者でも導入しやすいSEO対策に役立つツールをご紹介していきますので、効率的なサイト運営のために必要なツール選びの参考にしてください。
分析・改善:Google Search Console
Google Search Consoleは、サイトのパフォーマンス状況を確認できるGoogle提供の無料の分析・改善ツールです。
コンテンツのインデックス状況やキーワードごとのGoogleの表示回数・クリック数が分かるだけでなく、検索順位の変動までチェックできます。
また、被リンクの獲得状況のほか、セキュリティーの問題の有無やペナルティを受けたかどうかまで、詳細なサイト分析が可能なため、SEO対策をするなら最初に使用するべきツールの1つです。
アクセス解析:Google Analytics
Google Analyticsは、サイト内のユーザー行動を確認できるGoogle提供の無料で使えるアクセス解析ツールです。
ユーザーの属性やサイトへの流入経路が分かるほか、どのページにどこの地域からどのくらいアクセスが集まっているのかなどの状況をリアルタイムでもチェックできます。
サイト内のページごとの表示回数や滞在時間も分かり、期間を設定してアクセス動向を比較することもできます。SEO対策をするならGoogle Search Consoleと並んで必要不可欠なツールでしょう。
キーワード選定:Google Keyword Planner
Google Keyword Plannerは、主にキーワードの検索ボリュームを調査するキーワード選定ツールです。
月間平均検索ボリュームや過去1年間の推移などを調べることが可能で、信頼性の高いGoogleのツールでキーワード情報を得られるため、使わない理由が見当たりません。
前述した2つのGoogleの無料ツールとは異なり、検索ボリュームなどを詳細に調べるには有料で広告の出稿をしなければなりませんが、無料の範囲でも十分に活用できるツールです。
関連キーワード選定:ラッコキーワード
ラッコキーワードは、キーワードを検索窓に入力した際に自動的に表示されるサジェストなどの関連キーワードを選定するツールです。
指定したサイトの獲得キーワード調査のほか、上位20サイトの見出しや共起語のチェックができるなどキーワード選定を幅広い角度から行えます。
有料で使用すると調査できる項目や回数が増えますが、無料でも十分活用できるので無料の範囲で試してみて、さらに活用の幅を広げたいと感じたら課金すると良いでしょう。
検索順位の確認:GRC
GRCは、Windows向けのGoogle・Yahoo!・bingの指定したキーワードの検索順位の確認ツールです。
SEO対策には欠かせない検索順位チェックを自動で行ってくれるため、サイト分析の作業負担を大幅に軽減してくれます。
なお、無料でチェックできるのは10キーワードまでなので、お試し程度にしか使えません。そのため本格的に利用したい方は、お手頃な年間4,950円(税込)の有料プランを検討してみてはいかがでしょうか。
競合調査・分析:ahrefs
Ahrefsは、競合サイトや自社サイトのドメインパワーや被リンクの数、キーワードの流入状況などを調査・分析できるツールです。
他にもキーワードの検索ボリュームや上位表示させる難易度など幅広い調査ができるため、大規模サイトの運営には欠かせないSEO対策ツールとなっています。
なお、もっとも安いライトプランでも月19,900円と高額です。そのため、まずは無料版を利用して自分のサイト運営に必要なのかを見極めてから有料版にすることをおすすめします。
初心者でもHP上位表示が狙える!自分でできるSEO対策|まとめ
本記事では初心者でも自分でできるSEO対策のやり方をお伝えするとともに、外注した場合の費用相場の一覧や効果的なSEO対策ツールもご紹介してきました。
SEO対策は自分でできる範囲は限定的なため、本格的にサイト運営をするならSEO対策に豊富な実績を持つ、株式会社メディアエクシードに対応を依頼してみてはいかがでしょうか。
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