「自社運営サイトのアクセス数が急激に減少してしまった」
オーガニック検索がメインのサイトの場合、急激に減少したらすぐにでも改善したいですよね。
実際オーガニック検索のアクセスが減少する原因はさまざまです。原因を特定するには、SEOツールや検索順位を調査し、オーガニック検索の流入が減少している原因を的確に突き止めてから改善する必要があります。
そこでこの記事では、オーガニック検索流入の減少原因やチェック事項・改善方法・対策後の注意点について詳しく解説していきます。
オーガニック検索の流入が減少している原因とは?
Webサイトのオーガニック検索流入が減少している場合、長期的に少しずつ減少していくこともあれば一時的に大きく落ち込むパターンもあります。
さっそく、オーガニック検索の流入が減少しているさまざまな原因を解説していきます。
検索順位が下がった
webサイト全体の検索順位はもちろん、大幅にアクセスを稼いでいた記事の順位が1位落ちただけでも流入が著しく減少することがあります。
というのも、一般的に検索順位1位の記事はクエリ検索ボリュームに対して、13.94%のCTR(クリック率)があると言われています。
検索順位 | クリック率 |
---|---|
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
6位 | 2.42% |
7位 | 2.06% |
8位 | 1.78% |
9位 | 1.46% |
10位 | 1.32% |
参考:SEO Clarity|2021 CTR Research Study
上記の表を見ると、1位と2位のクリック率は約2倍の差がありますよね。つまり、検索順位が1つ下がるだけでクリック率の減少、言いかえるとアクセス数に減少に繋がるというわけです。
とはいえ、オーガニック検索の検索順位は日々変動するものであり、順位が1位~2位程度変動することは日常的に発生します。1週間後アクセスが戻る可能性があるため、検索順位はしっかりと確認しておきましょう。
検索順位が落ちて1ヶ月程度戻ってこない場合は、要因は様々ですが対策キーワードで競合に順位が抜かされたケースが多いです。
特にサイト内で多くのアクセスを獲得しているページについては日々ツールなどを使用して自社サイト・競合サイトの動きをチェックしておき、検索順位が落ちた時に素早く気づけるようにまとめておくことが大切です。
コア・アップデートでサイト全体の順位が低下した
Googleは定期的にアルゴリズムのアップデートを行っており、これが検索結果に影響を与えることをコア・アップデートと言います。
コア・アップデートは、検索した時にユーザーニーズに合っているWebページを検索上位に表示できるようにGoogleが検索エンジンの改善を行っています。
コア・アップデートが発生すると、検索結果で表示されるサイトの順位が大幅に変動することがあります。もしオーガニック検索流入が減少している場合最近のアップデートが原因である可能性が考えられるので、Twitter(X)などでコア・アップデートが行われていないか情報を集めるようにしましょう。
検索順位が低下し、原因が分からず改善方法が見えない場合は、一度SEO対策の専門家へご相談ください。
強調スニペットに表示された
強調スニペットとはGoogle検索結果ページの1番上に表示されるもので、ユーザーの検索して知りたい情報がWebページを開くことなく見れるメリットがあります。
ただ、検索順位で1番上には表示されますが、検索順位で1位を獲得するのとは違いユーザーが知りたい情報がWebサイトを開かなくても見れてしまうため、クリック率が下がってしまうというデメリットがあります。
例えば検索順位が5〜10位くらいに表示されている場合だと、強調スニペットで実質1位の位置まで上げれば以前よりもアクセス数が増える可能性があります。
しかし、もともと検索順位が1位または2位だったWebページの場合だと、強調スニペットに表示されることでアクセス数が減少してしまう可能性があります。
検索ボリュームが変化
キーワードの検索ボリュームは、一時的に多くなったり少なくなったりすることがあります。
例えば、クリスマスの時期にはクリスマス関連のキーワード検索のボリュームが増えたり、バレンタインデーの時期にはバレンタイン関連の検索ボリュームが増えます。
そのため、Webサイトで設定しているキーワードが一時的にトレンドになったりすると検索ボリュームが増えることがあり、流行が過ぎると元の検索ボリュームに落ち着きます。
日頃からWebサイトをチェックしておくことで、急にアクセス数が増えても原因を把握することができ、その後アクセス数が減少しても原因が予測しやすくなります。
ペナルティを受けた
WebサイトがGoogleのガイドラインに違反している場合、ペナルティを受けることがあります。
ただ、Webサイトがペナルティを受けている場合、サイトが表示されなくなるため、オーガニック検索のアクセスがゼロになります。
自社サイトがペナルティを受けているかどうかは、Google search consoleで調べることが可能です。
サイトのリニューアル
サイトのリニューアルを行うことでオーガニック検索の流入が減少する可能性があります。
サイトのリニューアルによって流入が減少する理由として考えられるものの1つとして、リニューアルを行った時にドメインやページのURLを変更した際に行う、301リダイレクトの設定漏れなどが挙げられます。
リダイレクト漏れが原因でオーガニック検索の流入が減少しているのか判断するためには、Googleアナリティクスでリニューアル前のURLで流入があったが、新しいURLで流入が無くなったページを探しましょう。
YoutubeやSNSからの流入が増えた
SEOと並行してYoutubeやSNSも運用している場合、SNSの投稿や動画がバズるとそちらからの流入が増え、相対的にオーガニック検索の流入が減少する可能性があります。
しかし、この場合はサイト全体のアクセス数が増加していることも考えられるので、あまり深刻に捉える必要はありません。
ただし、炎上などのネガティブなバズでSNSの流入が増えるということも考えられます。
その場合は、その後サジェストにネガティブキーワードが増えることも想定できるため、SNS流入が増えたきっかけの投稿などは特定しておくことをおすすめします。
オーガニック検索の流入が減少したらまずは「原因を特定」しよう
オーガニック検索の流入が減少した場合に、原因を特定せずに対策をしても効果が出づらいこともあります。
そのため、Webサイトのオーガニック検索の流入が減少した原因を特定することが重要です。
チェック事項①|検索ボリューム
オーガニック検索の流入が減少している場合、検索ボリュームが変化している可能性があります。
ただ、いつと比べて減少しているかも重要で、先月比の数字だけではなく、昨年の数字と比べて減少しているのかをチェックしてみましょう。
検索ボリュームはGoogleのキーワードプランナーかahrefsで調べることができます。
「Googleの検索のボリュームと予測のデータを確認する」という項目で確認することができるので、定期的に確認をしましょう。
Googleの広告アカウントの登録が必要になりますが、Googleキーワードプランナーは無料で利用することができるためおすすめです。
チェック事項②|クリック率
オーガニック検索の流入が減少している場合、クリック率が低下している可能性があります。
これは、検索エンジン結果ページの変更や強調スニペットに表示された事によるクリック率の低下が考えられます。
Webサイトのクリック率はGoogleサーチコンソールで調べることができます。
メニューの検索パフォーマンスから調べたいページを指定することで各クエリごとのクリック数やクリック率を見ることができます。
さらに、日付を変更することでオーガニック検索が減少する前のデータと見比べることができるため、細かい原因をさらに特定することができます。
チェック事項③|検索エンジンからぺナルティの確認
Googleの担当者がWebサイトを審査して、ガイドラインに違反していると判断された場合はペナルティが課せられます。
また検索エンジンからペナルティを受けている場合、サイトが検索結果から削除されたり、検索順位が下がったりすることがあります。
そのため、Googleサーチコンソールやメッセージセンターのお知らせなどで、ペナルティが課せられたかどうかを確認することが重要です。
チェック事項④|競合サイトの確認
特定の記事のオーガニック検索流入が下がっている場合は、競合サイトがリライト等の施策を行い、検索順位を上げた可能性が考えられます。
特に検索ボリュームの大きいキーワードで上位表示している記事がある場合は、検索順位の変動で流入数が大きく変動します。
競合サイトの記事の更新したタイミングや、リライトでコンテンツがリッチになっているかどうか、また他の新たなサイトが対策キーワードで上位表示されたなど、競合サイトの動きはこまめにチェックしましょう。
オーガニック検索の流入数が減少した時の改善方法3選
オーガニック検索の流入が減少した場合は、原因を把握して対策をしていく必要があります。
ここでは、オーガニック検索の流入減少を解決するための方法を解説します。
改善方法①|記事のリライトを行う
Webページの内容がユーザーニーズに合っていないことが原因で、検索順位が下がってしまいクリック率の低下に繋がっている可能性があります。
コンテンツを上位化させるには、Webページ公開後にも新しい情報を追加していく必要があります。
また、タイトルやディスクリプションをユーザーが興味を持ちそうな内容に変更することでクリック率を上げていきましょう。
改善方法②|類似ページを削除してペナルティ対策をする
サイト内に複数の類似ページがある場合、それらを削除してペナルティ対策をすることが重要です。
Googleなどの検索エンジンは、同じ内容のページを複数インデックスしないようにしているので、同じ内容のページが複数あると検索順位が下がることがあります。
そのため、1つのテーマに1ページになるよう整理しておくことが大切です。
また、削除したページを内部リンクとしてはっているページがある場合は、そのページの内部リンクを削除することも忘れずに行うようにしましょう。
改善方法③|SEO対策を見直して改善する
SEO対策を見直して改善することで、検索順位を上げることができます。
たとえば、キーワードの再調整や内部リンクの見直し・外部リンクの取得などがあります。
また、サイトの速度が遅い場合は、サイトの速度を改善することも重要です。
オーガニック検索の減少を改善した後に行う事と注意点
検索順位が下がったり、クリック数が減少した際には対策を行う必要があります。
ここでは、オーガニック検索の流入減少対策を行った際の注意点を解説します。
アクセス解析を行う
無料で使えるGoogleアナリティクスというツールで、Webサイトのアクセス解析を行う事ができます。
どこからユーザーが流入しているのか、流入後にどんな行動を取っているのか、などを確認することができます。
SEO対策に限らず、Googleアナリティクスを利用したアクセス解析はサイトの改善やサイトを伸ばす土台として必須のツールです。
導入していない場合は早めに導入しておくことをおすすめします。
検索キーワードをしっかり選択する
より良い検索順位を維持するためには、トピックに関連した正確なキーワードを使用することが必要です。
そこで、Googleサーチコンソールを使って、オーガニック検索からユーザーが何のキーワードから流入してくるのかを確認してみましょう。
CVが狙える対策キーワードはもちろんのこと、オーガニック検索で流入が見込めるキーワードを見極めるのが重要です。
「SEOの専門家にサポート」をしてもらうことも視野にいれる
オーガニック検索の流入減少にはさまざまな原因があり、その要因を特定することは簡単ではありません。
自分で対策を実行できない場合は、SEO対策の専門家に相談することも視野にいれてみましょう。
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必ず原因を把握してから対策を行う
減少の原因を特定するために、慎重に検索エンジンやアナリティクスを分析することが重要です。
誤った原因の特定に基づいて対策を実施することは、問題を悪化させる可能性があるため、ツールなどを用いていろんな角度から分析してみましょう。
対策した内容を忘れないようにメモを取る
今後同じ問題が発生した場合に役立つよう、対策した内容を正確に記録しておくことが重要です。
これにより、同じ問題に再び直面した場合に、過去のデータをもとに対策をすぐに実施することができます。
オーガニック検索からの流入が減少したら原因を調べて対策が必要|まとめ
オーガニック検索の流入が減少した場合、まずはその原因を特定することが重要なので、検索順位・検索ボリューム・表示回数・クリック率・ペナルティの有無を確認しましょう。
原因が分かったら、記事のリライトや類似ページの削除などを試して改善していきます。
ただし、対策後にはアクセス解析や検索キーワードの選択など、対策が本当に効果的であるかどうか確認することが必要です。
また、必ず原因を把握してから対策を行い、対策した内容を記録しておくことも重要になります。
SEOの変化には常に注意しておき、適切な対策を行っていきましょう。
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