数年前からニュース等で良く耳にするようになった「デジタルタトゥー」という言葉。ドラマの題材にされることも多くなってきました。
ネット上での誹謗中傷や個人情報などは本物のタトゥーと同様に一度つけてしまうと消すことが難しいため、デジタルタトゥーと言われています。
今回の記事ではそんなデジタルタトゥーについて詳しく意味や、事例、対処法についてご紹介していきます。
デジタルタトゥーとは
デジタルタトゥーとはdigital(電子的)という言葉とtatoo(刺青,タトゥー)を合わせた造語で、
2013年から知られるようになったと言われております。
ネット上での誹謗中傷や個人情報などは永遠に残り続け、完全に消すことができないことからタトゥーに例えられデジタルタトゥーと呼ばれるようになりました。
インターネット上で発信した文字や画像、動画は簡単にコピーされます。
基本的にデジタルタトゥーと呼ばれるものは、投稿者本人に不利益がある投稿になります。
不利益がない投稿であれば永続的に残っていても問題がないからです。
自身で他人の悪口などに気付いて削除をしたとしても、削除をする前に誰かに証拠としてスクリーンショットを残されたり、
ニュースサイトやまとめサイトなど元の記事を削除しても、他に投稿されたものをすべて完全に把握し削除することは金銭も時間もかかります。
デジタルタトゥーの事例
デジタルタトゥーには一体どのような種類があるのか、意識していなければ気付かずに発信してしまっていることもあるかと思います。
こちらではデジタルタトゥーの種類や事例についてご紹介していきます。
個人情報
デジタルタトゥーとしてこちらを思いつく方も多いと思います。
SNSや個人ブログなど、自分自身のことを発信しやすくなった現代では簡単に個人情報を発信出来てしまいます。
投稿や掲載はもちろん、リプライなどあらゆるところで掲載には気を付けなければいけません。
いまや個人情報は画像からでも居場所が特定されるほどの技術となっています。
投稿することは問題ないですが、犯罪や迷惑行為に繋がってしまうこともあるため、個人が特定できるようなことは発信する際に気を付ける必要があります。
誹謗中傷・デマ
掲示板サイトやSNS上での投稿、コメントには誹謗中傷やデマが多く現在も問題となっております。
匿名であっても、他の投稿情報から通報や掲示板で特定されてしまうことや、他のサイトに拡散されてしまうと、
削除することが困難になりますので、誹謗中傷やデマは絶対に発信しないようにしましょう。
いたずら・悪ふざけ
数年前に話題になった「バカッター」、バイトテロなど、仲間内での悪ふざけや軽いいたずらのつもりで投稿したことが原因で炎上し、
デジタルタトゥーになることがあります。ネット上に残り続け今後の人生を大きく狂わせてしまうことがあります。
SNSで公開されているアカウントであれば全世界から閲覧が可能ということを意識せず、友人同士しか見ていないと勘違いして悪ふざけを投稿してしまうことがあります。
炎上した後に気付いて削除をしても対応が遅ければ複製されて様々なアカウントや掲示板で拡散されてしまう可能性があります。
前科・逮捕歴
SNSやニュースサイトで犯罪について取り上げられることも日常となってきております。
そのため、名前や写真で検索すると逮捕歴や前科について簡単に知られてしまいます。
こういったものも、永久に残ってしまうためその後の人生に影響を大きく及ぼしてしまいます。
デジタルタトゥーの対処法
上記事例に該当するものに心当たりがあったり、少しでも何らかの対処をしようと思う方もいるかと思います。
こちらではデジタルタトゥーを残してしまっている場合の対処法をいくつかご紹介していきます。
自分で削除する
SNSやブログ等での自分自身での発信は自身で削除することが可能です。
時間はかかりますが、ツイートや投稿を1件ずつ削除していきましょう。
こちらの方法はあくまで自身が投稿した内容に限ります。
他の誰かがスクリーンショットなどで保存されている画像や、投稿は削除することができません。
管理人に削除依頼を出す
自身が投稿したもので削除不可な場合や、他人に個人情報を掲示板に書き込まれた等の場合には掲示板の管理者に連絡をし、問題のある投稿を削除してもらう方法があります。
それぞれの掲示板のルールに則り依頼をしましょう。掲示板を利用する前にルールを確認して自身の発信に気を付けることで、事前に防ぐこともできます。
弁護士に依頼する
上記2つの施策を行っても、削除がされなかった場合には弁護士に相談し、削除されるべきという根拠を示し、法的に削除させる方法があります。
こちらの方法では時間や労力、金銭も必要になってきます。
Web業者に相談する
弁護士に相談しても、投稿に違法性が認められない場合には削除ができな可能性があります。
上記のような理由で削除が不可能な場合には、我々Web業者に相談いただくのも一つの方法です。
Web業者は削除をしてしまうと非弁行為となることもあるため、該当の情報などを見えにくくすることができます。
どうしても削除ができない場合などにはご相談いただければと思います。
デジタルタトゥーを残してしまう前に
デジタルタトゥーの加害者、被害者にならないためにも発信する前には以下のことに十分に注意しましょう。
- ・ネット上での発言には発言すべきことか気を付ける
- ・動画や画像の投稿は慎重に(特に自宅周辺など)
- ・人を傷つけるような誹謗中傷を行わない
- ・信頼できるサイト等であるか確認し、個人情報を投稿する際には注意する
- ・友人や家族が映っている場合にも写真等を投稿する際には注意する。
SNSの発展や、デジタル化が進んだことで便利になることも多い反面、情報を発信する際には注意をする必要があります。
なにか情報を発信する際には「情報を発信して誰かを傷つけてしまう」「悪用される個人情報を発信していないか」を考えてから発信できると良いです。
デジタルタトゥーとは | まとめ
今回の記事ではデジタルタトゥーについてまとめました。
FacebookやTwitterなどのSNSの普及、掲示板の発展などで、個人が意見や情報を発信しやすくなりましたが、
それに伴い、個人情報流出の危険や、誹謗中傷の的になるなど危険性も大いに増えたため、デジタルタトゥーとして残ってしまうことも多くなりました。
デジタルタトゥーを残さないために、情報を発信する前には発信しても良い情報か考えて発信しましょう。
万が一、デジタルタトゥーを残してしまったと気付いた場合には、まずは自分で投稿を削除し、削除できない場合には弁護士に相談するのも良いでしょう。
どうしても削除できない情報や、誹謗中傷などでお困りの際には、是非弊社にご相談ください。
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