マーケティングコラム

YouTubeアナリティクスの見方を初心者にも分かり易く解説

今回はYouTubeチャンネル開設間もない初心者さんに向けてYouTubeアナリティクスの見方を分かり易く紹介しています。アナリティクスを使ってデータ分析することは大切なので、正しい見方を覚えて今後のYouTube活動に活かしてください。

YouTubeチャンネルや動画のデータ分析ができる、YouTubeアナリティクスは今後チャンネルを運営していくにあたり必須ツールと言えます。

今回はチャンネルを開設したばかりの初心者さんに、YouTubeアナリティクスの見方を分かり易く紹介。

そして正しいアナリティクスの見方を覚えるには、アナリティクスで使用されている専門用語を覚えることも大事ですので、用語の意味も併せて解説していきます。

YouTubeアナリティクスでできること

Youtube アナリティクス できること

YouTubeアナリティクスでは、自身の開設したチャンネル状況や動画のデータをかなり細かく分析できるツールになります。

YouTubeアナリティクスの存在そのものを知らないという初心者さんは、まずYouTube Studio内にあるアナリティクスを見つけることから始めましょう!

初心者向けYouTubeアナリティクスの見つけ方

Youtube アナリティクス 見つけ方
  1. 右上のアイコンマークをクリック
  2. 上から3番目の「YouTube Studio」をクリック
  3. 左サイドバーにある「アナリティクス」をクリック

これで、YouTubeアナリティクスの管理画面に行くことができます。

また、YouTube Studioはスマートフォン版アプリも配信されているので、出先やPCですぐに確認できない時も手軽に確認が可能です。

YouTubeアナリティクスの見方『概要』

Youtube アナリティクス 概要

YouTubeアナリティクスを開くと最初に概要画面が表示されます。

こちらは、デフォルト設定で過去28日間の「視聴回数」「総再生時間」「チャンネル登録者」「推定収益」が、一目で確認できる機能になります。

見たい期間を調整したい場合は、右上にある「日付」が表示されている個所から1日単位でカスタムすることができます。

また「詳細モード」をクリックすると、折れ線グラフ・棒グラフで分かりやすくデータ分析が可能です。

初心者が覚えるべき概要欄用語『視聴回数』

まず、概要欄ページの見方で大事となってくる「視聴回数」という用語は、そのままの意味で選択した期間中にチャンネルの動画が視聴された回数になります。

基本的に1つのIPアドレス=1回としてカウントされる仕組みですが、ある一定期間を過ぎると同じIPでも視聴回数が再びカウントされてしまいます。

※期間については非公開です。

初心者が覚えるべき概要欄用語『総再生時間』

次に、概要欄ページの見方で大事となってくる「総再生時間」という用語も、そのままの意味で視聴者が実際に動画を見た総再生時間を表す意味になります。

YouTubeパートナー プログラム(広告収益)の参加条件である「総再生時間/4,000時間」とは、こちらの総再生時間のことを指しています。

初心者が覚えるべき概要欄用語『チャンネル登録者』

続いて概要欄ページの見方で大事となってくる「チャンネル登録者」という用語は、開設した自身のチャンネルを登録している人数を指しています。

こちらのチャンネル登録者も、YouTubeパートナー プログラム(広告収益)の参加条件である「チャンネル登録者/1,000人」のことを指しているので、初心者さんが絶対に意識すべき項目になります。

収益条件の状況を確認する方法

チャンネルのパートナー プログラム参加条件の状況を確認する方法は、YouTube Studioにある「$収益受け取り」から確認が可能。

YouTubeアナリティクスの見方『リーチ』

Youtube アナリティクス リーチ

YouTubeアナリティクスの上部にあるリーチでは「インプレッション数」「インプレッションのクリック率」「視聴回数」「ユニーク視聴者数」が、一目で確認できる機能になります。

リーチは主に、公開している動画のサムネイルが表示された回数や動画のトラフィックソースを確認したい時に便利な項目です。

初心者が覚えるべきリーチ用語『インプレッション数』

リーチページの見方で大事となってくる「インプレッション数」という用語は、公開している動画のサムネイルがYouTube内に表示された回数を表しています。

例えば、アナリティクスのインプレッション数が「300」だった場合、YouTubeがおすすめで表示してくれた動画のサムネイル回数が300回ということになります。

また、回数のカウント方法は、PCやスマートフォンで1秒以上表示されて1カウントされる仕組みになっています。

初心者が覚えるべきリーチ用語『インプレッションのクリック率』

リーチページの見方で大事となってくる「インプレッションのクリック率」という用語は、先程説明したインプレッションされた動画を視聴者が実際にクリックした割合を表した数字になります。

おおよその平均クリック率が3~4%とされているので、クリック率が10%以上であれば、かなり高い数値になります。

また、数値が高ければ高いほどYouTubeで表示された動画は、視聴者の興味を惹けている良質なコンテンツと言えます。

初心者が覚えるべきリーチ用語『トラフィックソース』

リーチページの見方で大事となってくる「トラフィックソース」という用語は、視聴者が自分の動画をどこで見つけたか、つまり自分の動画に流れ着いた流入元を表す言葉です。

アナリティクスでは、YouTube内の機能から何パーセント入ってきたか、どの外部サイトから何パーセント入ってきたかを数字化してくれるので、データ分析に必要な項目と言えます。

初心者が覚えるべきリーチ用語『ブラウジング』

リーチページの見方で大事となってくる「ブラウジング」という用語は、視聴者が過去に視聴した動画や検索ワードから、YouTubeのアルゴリズムが自動で判断し、TOP画面やサイドバーにおすすめで表示してくれる機能のことです。

公開した動画でブラウジング機能が働くと、一気に再生回数が跳ね上がり、チャンネル自体が潤うので、チャンネル開設したばかりの初心者の方は、絶対に覚えておくべき用語と言えます。

初心者が覚えるべきリーチ用語『関連動画』

リーチページの見方で大事となってくる「関連動画」という用語は、PCだと動画再生ページの右側に、スマートフォンだと視聴している動画の下側に表示される動画を表す言葉になります。

ブラウジング機能と同じで、視聴を高めている動画の関連動画として表示されると、一気に動画再生回数を上げることが出来ます。

基本的に公開した動画は「関連動画」でのトラフィックソースが多くなりますが、チャンネルを開設したばかりの初心者の方のアナリティクスでは、SNSやYouTube検索がほとんどになります。

YouTubeアナリティクスの見方『エンゲージメント』

Youtube アナリティクス エンゲージメント

YouTubeアナリティクスの上部にあるエンゲージメントでは、チャンネル自体の総再生時間や平均視聴時間を一目で、確認することができる項目になります。

今までに公開した動画の「視聴者維持に関する重要なシーン」「人気の動画」「終了画面で人気の動画」「上位の再生リスト」「上位の終了画面要素の種類」などを数字で確認することが出来ます。

初心者が覚えるべき用語『平均視聴時間』

エンゲージメントページの見方で大事となってくる「平均視聴時間」という用語は、視聴者が視聴した時間を平均で表した数字のことを指します。

こちらの平均視聴時間が短ければ短いほど、視聴者は動画を最後まで見ずに途中で離脱したか、シーンを飛ばして見ていることになります。

逆に長ければ長いほど、視聴者が求めているコンテンツ内容を配信出来ているということになります。

初心者が覚えるべき用語『視聴者維持』

エンゲージメントページの見方で大事となってくる「視聴者維持」という用語は、視聴者の視聴維持を表した言葉になります。

こちらは平均15~20%とされていおり、視聴維持率が高いほど視聴者を動画に長く留められていることになるので、必然的に平均視聴時間も長くなります。

また視聴者維持が高いということは、良質なコンテンツを制作出来ているという指標にもなるので「視聴者維持に関する重要なシーン」機能を使ってデータ分析を行うことが大事となってきます。

YouTubeアナリティクスの見方『視聴者』

Youtube アナリティクス 視聴者

YouTubeアナリティクスの上部にある視聴者では、視聴者の動向パターンが一目で確認することが出来る項目になります。

視聴者がYouTubeにアクセスしている時間帯や年齢と性別、どの地域から見られているのか、視聴者が次に再生した他の動画まで見ることが出来るので、自分のチャンネルの視聴者がどんな傾向にあるのかを分析する時に便利です。

初心者が覚えるべき用語『ユニーク視聴者数』

視聴者ページの見方で大事となってくる「ユニーク視聴者数」という用語は、PCやスマートフォンなどの使用デバイスや視聴回数に関係なく、視聴者は1人のユニーク視聴としてカウントされます。

つまり、ある動画の視聴を中断したまま他の配信動画を視聴しても視聴者数は1回でカウントされることになります。

YouTubeアナリティクスの見方『収益』

Youtube アナリティクス 収益

YouTubeアナリティクスの上部にある収益では、絞った期間内で発生したチャンネルの「推定収益」「PRM」「再生回数に基づくCPM」が、一目で確認出来る項目になります。

こちらの「収益」項目は、チャンネルのパートナー プログラム参加条件をクリアしていないと見ることが出来ない項目です。

まだ、自身のアナリティクスで「収益」の項目が表示されていない方は、正しいアナリティクスの見方を覚え、チャンネルを育てて収益条件をクリアしてください!

初心者が覚えるべき用語『推定収益』

収益ページの見方で大事となってくる「推定収益」という言葉は、絞った期間と地域における全Googleの広告配信元と取引からの合計推定収益額を表した数字になります。

この推定収益は毎月月末に微調整され、過去2日分のデータが遅れて反映されます。

公開した動画の視聴回数が伸びれば伸びるほど、1本の動画で得る収益額は大きくなりますが、視聴者が見たタイミングによっては、広告が入らないこともあります。

実際に収入を得ている再生回数の見方

詳細モード内にある「収益源→その他の統計情報→収益化対象の推定再生回数」で、実際に広告収入を得た再生回数を見ることが可能です。

そこから、収益÷視聴回数で1視聴回数あたりの実質収益単価の金額を割り出せます。

初心者が覚えるべき用語『PRM』

収益ページの見方で大事となってくる「PRM」という言葉は、1,000再生毎の収益に対し1つのチャンネルが再生回数1,000回毎にどれだけ収益金額を得ているのかを表す額になります。

YouTubeの収益分配後の金額になるので、チャンネルを運営しているクリエイターが、実際に受け取る額を指しています。

初心者が覚えるべき用語『再生回数に基づくCPM』

 収益ページの見方で大事となってくる「PRM」という言葉は、収益化された動画の再生のみを対象として、広告表示回数1,000回あたりのコスト額になるので、YouTubeの収益分配前の金額になります。

つまり、PRMが収益分配後の実際に受け取れる金額を表しているのに対し、CPMはYouTubeの分配から差し引かれる前の収益額ということになります。

YouTubeアナリティクスで動画分析

Youtube アナリティクス 動画分析

続いては上記で紹介した、ある機能が働くと一気に視聴回数が伸びる「ブラウジング」と「関連動画」で、実際に動画分析の仕方を紹介していこうと思います。

YouTubeアナリティクスで動画分析『ブラウジング』

Youtube アナリティクス ブラウジング

こちらの動画は公開直後の視聴回数と比べ、ブラウジング機能が働いてから一気に視聴回数が跳ね上がった動画のアナリティクスです。

もう少し細かく確認できる詳細モードではこのようなグラフになっています。

Youtube アナリティクス 詳細モード

青色の線が「ブラウジング」機能を表す色になり、一目見ただけでもいきなり視聴回数が跳ね上がったのが見てわかります。

ちなみにこちらの動画は、ブラウジングのおかげで視聴回数が100万回を突破しました。

また、ブラウジング機能を働かさせやすいと言われている施策も幾つかありますが、YouTubeが公式で発表しているわけではないので、効果は定かではありません。

ブラウジング機能を働かさせやすい施策

・視聴者のコメントにアクションする(いいねや返信など)
・コメントしやすい動画を公開
・クリック率5%以上を維持
・クリックされやすいサムネイル作成
・トレンドの動画を公開する…etc

YouTubeアナリティクスで動画分析『関連動画』

Youtube アナリティクス 関連動画

続いて紹介する動画は、ブラウジング機能ではなく「関連動画」で、一気に視聴回数が跳ね上がった動画のアナリティクスです。

公開してから2週間程、3桁の視聴回数だったにも関わらず、他のチャンネルが配信した動画の関連動画として表示されてから、1ヶ月ほど毎日約1万視聴回数ずつ増えました。

Youtube アナリティクス 詳細モード

黄緑色の線が関連動画を表しています。

こちらの動画は、トラフィックソース元の動画とタイトルキーワードが似ていたため、関連動画として表示された可能性があると分析することが出来ました。

詳細モードの見方ポイント

詳細モードでは、トラフィックソース元である動画をすぐに確認できることが可能。

まとめ|初心者向け!YouTubeアナリティクスの見方

YouTubeアナリティクスの各項目で使われている用語の意味も併せて解説したので、この記事を見る前とでは、大分アナリティクスの見方も覚えられたのではないでしょうか?

チャンネルを開設したばかりの初心者さんは、中々思うように登録者や総再生時間が伸びずに悩んでしまうもの。

チャンネルを育てて行くためにも、YouTubeアナリティクスを使って分析をすることは必須条件なので、今回紹介したアナリティクスの見方をマスターしてYouTube活動を頑張ってください!

最後に

弊社では、令和2年よりYouTubeチャンネル動画制作・広告運用を始め、日々研究を続けています。

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駒崎 凜

監修者

監修者

駒崎 凜

動画制作スペシャリスト

駒崎 凜

動画制作スペシャリスト

映像制作の専門学校を卒業後、フリーランスとして経験を積んだのちメディアエクシードに入社。動画編集者として自社運営チャンネル・クライアントの映像制作全般業務を担当。

これまで、プロモーションビデオ制作や採用動画などの実写動画に加え、モーショングラフィックスやインフォグラフィックスなど2D動画制作など累計300本以上の動画制作に携わる。動画の企画から撮影、編集まで映像制作全般業務をこなす対応力が強み。

現在EC事業部にて、自社ECサイトの運営とYouTubeやTikTokなどのSNSの運用にも携わり、WEBマーケティング領域まで活躍の場を広げる。

豊富な映像制作経験とECサイト運用で学んだ発想力を活かし、クライアントが抱える課題の解決を解決するだけでなく「成果につながる映像制作」を提供します。

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