ブログ記事や、社内ブログなどのWebコンテンツを作成している際に、別のサイトに記載されている情報などをそのまま自分の書いている記事にも掲載したいと思うことがあるかと思います。
他のサイトに記載されている文言や画像を部分的に自分のサイトにも記載することを引用と言います。正しく記載しないと著作権やSEOに関わる問題となります。
今回の記事では引用タグの使い方やSEOとの関連性について解説していきます。
引用タグ(blockquote)とは?
引用タグとは、他のサイトで掲載されているコンテンツの内容を部分的に自分のサイトに掲載する場合に使用することで、引用している文章だと伝えるタグです。
使用することでサイトを閲覧したユーザーやGoogleなどのクローラーに対して「他のサイトから引用してきたコンテンツです」と示すことができます。
サイト内でコンテンツを作成する際に完全にオリジナルのコンテンツで作成することが望ましいですが、よりユーザーに対して詳細な情報を伝えたい場合などに公式に記載されている文章や画像などを用いてコンテンツを作成することもあると思います。
こういった場合には引用タグを用いて他サイトからの文章を掲載する必要があります。
引用タグとSEOの関連性
Googleなどの検索エンジンは、クローラーと呼ばれるサイト内を巡回するロボットがサイト内をクロール(サイトの情報を収集する)ことで、Googleなどの検索エンジンのデータベースにインデックスする仕様になっています。
クロールの際に引用タグを使用しないでコピー&ペーストでコンテンツを作成してしまった場合、クローラーはそのページをコピーコンテンツと判断してしまう可能性があります。
コピーコンテンツと判断されてしまうと検索エンジンからペナルティを受けてしまう場合があります。
ペナルティを受けてしまうとGoogleの検索結果にサイトやページが表示されないことや、検索結果の順位が下がってしまうことがあります。
コピーコンテンツだからといってすぐにペナルティを受けることはないとGoogleのマット・カッツ氏は公式に名言していますが、受ける可能性があることには違いないため他サイトから文章などを引用して掲載する際には必ず引用タグを用いておくのが良いでしょう。
逆に使いすぎるのはNGか?
使わずにペナルティを受ける可能性があると上述しましたが、逆に多く使いすぎるのはSEO的に影響があるのかについては、公式に名言されていないためペナルティを受けたりすることはないといえます。
しかし、クローラーは引用したコンテンツを他のサイトのコンテンツ、つまりそのサイトに対しては無価値なものとして判断します。そのため、引用タグが多い記事はクローラーから価値が低いページとして評価される可能性があります。
価値が低いとされてしまうことはSEO的には良くないため、引用タグを使いすぎることはやめておくことをおすすめします。
あくまでもコンテンツの補足として引用タグを用いるのが良いでしょう。
引用タグの設置方法は?
引用タグは複数存在しています。こちらでそれぞれの引用タグの使用方法をご紹介していきます。
それぞれのタグはHTMLタグとなっていますので、他のHTMLタグと同様の使い方はほとんど同じです。
blockquoteタグ
blockquoteタグは囲った要素内は他のサイトから引用していることを示すタグになります。
自サイトの囲った引用部分を装飾してユーザーに対して引用した文章ということをわかるように表示したり、検索エンジンに対しても記載している文章が他のサイトから引用している要素だということを伝えます。
使用する際には以下のように記述します。
<blockquote>
<p>Google は完全に自動化された検索エンジンです。「ウェブクローラ」という種類のソフトウェアを使用して定期的にウェブを探索し、見つかったサイトを Google のインデックスに登録しています。</p>
<cite><a href="https://developers.google.com/search/docs/basics/how-search-works?hl=ja" target="_blank">基本: Google 検索の仕組み | Google 検索セントラル | Google Developers</a></cite>
</blockquote>
弊サイトでは実際に上記のコードを入力した際には以下のように表示されます。
このようにユーザーの目を引くデザインにもなり、掲載した文章が引用した文章だということがユーザーにわかるようになります。
Google は完全に自動化された検索エンジンです。「ウェブクローラ」という種類のソフトウェアを使用して定期的にウェブを探索し、見つかったサイトを Google のインデックスに登録しています。
上記のように複数の文章を引用する際にはblockquoteタグを用いますが、一文などの短い文章の場合はqタグを用いることもあります。
しかし、qタグを使用することは少なく、多くのサイトではblockquoteタグを使用しています。
また、qタグに装飾を施しておらず通常のテキストとの違いを付けづらいといったこともありますので、使用する際には統一して使用することをおすすめします。
<q>Cookie は、アクセスしたウェブサイトによって作成されるファイルです。</q>
<cite>引用元:<a href="https://support.google.com/chrome/answer/95647?hl=ja&co=GENIE.Platform=Android">ChromeでCookieの削除、有効化、管理を行う-Android-Google Chromeヘルプ</a></cite>
citeタグ
続いて、上記でも使用しているciteタグになります。
こちらのタグは引用元サイトを示す際に使用するタグとなっています。
<cite><a href="https://developers.google.com/search/docs/basics/how-search-works?hl=ja" target="_blank">基本: Google 検索の仕組み | Google 検索セントラル | Google Developers</a></cite>
引用タグの設置に伴う注意点
ここまで引用タグの設置方法やSEOとの関連性について解説してきましたが、設置する際には注意すべきこともあります。
引用の際は必ず使用する
他サイトに記載されている文章を引用して掲載する際には必ず引用タグを使用するようにしましょう。
SEO対策のためだけでなく、ユーザーにとっても見やすいコンテンツになります。
もし使用していない場合、検索エンジンからのペナルティを受ける可能性だけでなく、掲載元のサイトから削除依頼や訴訟などのトラブルの原因になってしまうこともありますので、十分に注意が必要です。
装飾目的で使用しない
blockquoteタグは装飾されていることが多く、ユーザーの目を引きますが装飾目的で引用タグを使用することは控えるべきです。
htmlのタグはそれぞれ要素としてユーザーだけでなくクローラーに対して文字の意味を伝える要素となっています。
オリジナルのコンテンツを作成していても引用タグで囲ってしまうと引用してきたものと見なされ、良いコンテンツを作成していてもSEOに悪影響を及ぼすことがあります。そのため引用タグは引用してきた文章にのみ使用するようにしましょう。
引用タグの使い方と効果 | まとめ
今回の記事では引用タグの使い方や引用タグがもたらすSEO効果について解説してきました。
引用タグは他のサイトの文章などを自分のサイト内に掲載する際に使用することで引用した要素ということを示すタグです。
引用タグにはblockquoteタグとqタグがありますが、多くサイトではqタグを使用せずblockquoteタグを使用しています。
引用タグを使用しないで掲載してしまった場合、検索エンジンからペナルティを受ける可能性や、掲載元のサイトとのトラブルの原因となってしまう可能性があります。
他のサイトから文章などを引用して自社サイトやコンテンツに掲載する際には必ず引用タグを用いてページを作成していくのが良いです。
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