YouTubeの動画を作る際に、大きな悩みの1つとして、企画を立てることがあると思います。
「どうやって企画を考えたらいいの?」
特にYouTubeを始めたばかりの方は、このように悩んでしまうことが多いのではないでしょうか。
そこで、今回はYouTube動画制作における企画の考え方や注意点などについてご紹介します。
YouTubeの企画を作る時に考えるべき3つのこと
企画を作る時に、考えないといけない3つのことがあります。
それは「誰に」「何を」「どのように」です。
この3つは企画の指針とも言える重要なことになるのですが、皆さんは企画を考える際に、動画の内容から先に考えてはいないでしょうか?
内容ばかりに気をとられていると、企画のテーマやターゲットがはっきりしません。
「面白そうだから」
「人気YouTuberがやっていた企画だから」
などの曖昧な理由で企画を立てると、高確率で需要のない動画が出来上がります。
そうならないために、企画を考える前にやるべきことが3つあるのです。
YouTube企画を考える前にやること|①誰に向けた動画なのか
企画の内容を決める前に、誰に向けたものなのか、ターゲットを決めることが企画を作る第一歩になります。誰に向けた動画なのかを決めずに企画を立てると、どの視聴者層にも刺さらず、視聴回数が伸び悩んでしまいます。
ターゲットを決めず、老若男女に向けた動画を投稿したい方もいると思いますが、企画の特徴が分かりにくくなるため、視聴回数は伸びにくくなります。
誰に向けた動画なのか、ターゲットを決めることによって、方向性が決まり、企画が考えやすくなります。
まず、ターゲットとなる視聴者層を決め、そのターゲットがどのような動画を見たいかを考えることから始めましょう。
例えば、性別や年齢層で分けただけでも、見られる動画は違ってきます。
10代の女性が、同じ年代のYouTuberの動画や、インスタ映えするパンケーキの動画などを見ているとすると、40代の男性は健康に関する動画を見ている、という感じで見る動画はかなり違います。
ターゲットは、できるだけ具体的に決める方がいいです。
具体的であればあるほど、より視聴者に刺さる企画が考えやすくなります。
YouTube企画を考える前にやること|②SEOを意識して何をするか決める
ターゲットを決めたら、次にざっくりとした内容を考えていきます。
何をする企画にするのか、キーワードを決めるのです。
そこで意識しなければならないのがSEOです。
SEOとは「検索エンジン最適化」という意味で、検索キーワードに対して、自然検索で上位表示されるように記事の構成やコンテンツ作りを行っていくことを言います。
SEOを意識せずに企画を考えると、いくら内容が良くても誰にも見られないということが起こってしまいます。
では、どのようにキーワードを決めればよいでしょうか。
ニーズのないキーワードの企画を作っても意味はないですし、逆にニーズがあっても競合が多いところに勝負を挑んでも勝算は少ないです。
ここで適切なキーワードを決めることが重要になります。
キーワードは、メインキーワードとサブキーワードに分けることができます。
YouTubeの検索ボックスで、メインキーワードの後にアンダーバー「_」を入力することで、関連度の高い検索の予測表示が表示されます。
予測表示は入力したキーワードと一緒に検索される可能性が高い別のキーワードのことです。
つまり、ユーザーがYouTube上でどんなキーワードで検索しているのか、ニーズを知ることができるので、キーワードを決める際に参考になるのです。
他にも「Keyword Tool」というツールを活用する方法もあります。
このツールでは、検索ボリュームも表示されるため、YouTubeの検索ボックスの予測表示よりも参考になるので、キーワードを決めやすくなります。
このように、YouTubeの予測表示や、専用のツールを使い検索ボリュームの多いキーワードを参考にして、適切なキーワードを決めていきましょう。
引用:Keyword Tool
YouTube企画を考える前にやること|③競合のYouTubeの動画を調査する
キーワードが決まったら、実際にYouTubeで検索して、競合がどのような動画を投稿しているか調査しましょう。
決めたキーワードをYouTubeで検索して、出てきた動画をなるべく見ましょう。
同じキーワードの動画でも、再生回数が伸びている動画と全く再生されていない動画があります。
また、再生されている動画を見比べても、同じキーワードでも切り口が異なっています。
競合の動画を見て、人気の理由や再生されない理由、動画の切り口などを分析・研究しましょう。
そして、競合の動画を参考に、どのような企画にするのかを考えていきます。
YouTubeの企画の考え方
以上のことが決まると、企画の大枠ができたことになります。
ここからは企画の内容を具体的に考えていきます。
「誰に」「何を」「どのように」を掘り下げていきます。
YouTube企画の考え方|①視聴者が見たいと思える企画
当たり前ですが、YouTubeは視聴者がいないと成立しません。
重要なのは、視聴者のためになる、視聴者が求めている動画を作ることです。
限られたチャンネルから受動的に視聴するテレビと違い、YouTubeは視聴者が好きな動画を自由に選択し、能動的に視聴することができます。
そのためYouTubeの視聴者は、自分の求めている動画しか見ません。
自分が視聴者だったら、どんな動画を見たいか、視聴者目線になって企画を考えるようにしましょう。
YouTube企画の考え方|②自分が好きなこと、得意なことを企画にする
「好きなことで生きていく」がキャッチコピーのYouTube。
人気のYouTuberの数多くが、自分が好きなこと、得意なことを動画にしています。
例えば、トップYouTuberのHIKAKINさんは、初期の頃は特技であるビートボックスの動画を中心に投稿していました。
自分が好きなこと、得意なことは企画にしやすいです。
また、自分が好きなこと、得意なことを企画にした方が、苦に感じにくいので、長続きしやすいというメリットもあります。
YouTube企画の考え方|③アイデアを掛け合わせる
企画はアイデアを掛け合わせることによって作ることができます。
分かりやすい例で言うと、「自分を大蛇丸と信じて止まない一般男性が、〇〇で優勝する」でお馴染みの料理系YouTuberのとっくんさんです。
この企画を分解すると、「料理をする」×「モノマネをする」というアイデアが掛け合わせってます。
料理をする企画、モノマネをする企画は単体で見るとありきたりかもしれませんが、掛け合わせることでオリジナリティが生まれるのです。
アイデアを掛け合わせた企画が、まだ誰もやったことない企画であるとよりいいです。
ニーズがない掛け合わせでは意味がないですが、全く別のジャンルのものを掛け合わせることによって、意外な化学反応が起こるので、どのアイデアを掛け合わるといいのかを考えることでいい企画が生まれるでしょう。
YouTube企画の考え方|④トレンドを取り入れる
企画を考える際に、トレンドを取り入れることも1つの方法です。
そのためには、SNSやニュースなどをチェックして、トレンド情報をいち早く取り入れることが大切です。トレンドは、多くの人が関心のあることなので、トレンドを取り入れることで視聴者を獲得することに繋がります。
トレンドを調べる際にGoogleトレンドを活用すると調べやすいです。
Googleトレンドとは、キーワードやトピックの検索回数トレンドを確認できるGoogleのサービスのことです。
例えば、Googleトレンドで「料理」と入力。
すると、色々な関連ワードが出てきます。
「へちま 料理」「おせち 料理 2022」など、企画になりそうなワードがありますね。
このようにトレンドを取り入れることで視聴者のニーズに合った企画が作りやすくなります。
引用:Googleトレンド
人気YouTuberの企画をご紹介
さて、ここまで企画を作るときの考え方をご紹介してきましたが、ここで人気のYouTuberの企画をご紹介したいと思います。
そして、なぜ再生されているのか、企画の面で考察していきたいと思います。
人気YouTuberの企画|①HikakinTV
言わずも知れたトップYouTuberのHIKAKINさん。
数多くあるHIKAKINさんの動画の中から今回注目した企画はこちら。
出典:HikakinTV
「【超巨大】アルミホイル250mハンマーで叩きまくったらピカピカ巨大鉄球出来たwww【アルミホイル玉】【ボール】」という動画になります。
こちらの動画は数多くあるHIKAKINさんの動画の中でも、再生回数が多い動画です。
サムネイルを見ただけで、視聴意欲が掻き立てられますね。
では、この動画の企画に注目してみましょう。
こちらの動画が公開された当時、アルミホイル球を作ることがとても流行っていました。
つまり、この動画はトレンドを取り入れているのです。
しかも、ただアルミホイル球を作るのではありません。
超巨大なアルミホイル球を作るのです。
これは「超巨大」×「アルミホイル球」というアイデアの掛け合わせになり、オリジナリティが生まれていますね。
このように、トレンドを取り入れ、アイデアの掛け合わせをしていることが再生回数に繋がっているのでしょう。
人気YouTuberの企画|②きまぐれクック
主に魚を取り扱った動画が多く、かねこさんの魚をさばく時の軽やかな包丁さばきと軽妙な語り口が人気を博しています。
かねこさんは幼い頃から魚をさばいていたそうで、かねこさんにとって魚をさばくことは得意なことなんですね。また、上の画像のように、インパクトのある魚をさばいているのが印象的です。
得意なことを活かした企画で、インパクトのある魚をさばくところが人気の理由なのでしょう。
人気YouTuberの企画|③THE FIRST TAKE
THE FIRST TAKEは、「一発撮りで、音楽と向き合う」をコンセプトに、様々なアーティストによる一発撮りパフォーマンスを収録した動画を公開するチャンネルです。
音楽という人気コンテンツに一発撮りというアイデアを掛け合わせることによって、唯一無二の企画になっています。
一発撮りにより緊張感が生まれ、ミスなどの予定調和ではない要素が映しだされることでドキュメンタリー性が高くなり、ライブ体験に近い動画になります。
今までの音楽番組やMVでは味わえない魅力がこの企画にはあるのです。
私がテレビのADをして学んだ企画の考え方
実は私、テレビ番組のADとして3年間働いた経験があります。
そこでは企画のアイデアを出したり、企画書を作成したりなどの作業もしておりました。
また、企画会議に参加し、放送作家やディレクターなど、テレビの第一戦で活躍している人たちの企画を見てきました。
そこで、私がADをしていた経験から学んだ、企画の考え方を紹介していきたいと思います。
テレビADが学んだこと|①「自分がやりたいこと」と「視聴者が求めていること」を分けて考える
YouTubeで発信する際、自分がやりたいこと、伝えたいことは必ずあると思います。
もちろん、自分がやりたいことを動画にして発信するということはとても重要です。
しかし、自分がやりたいことと視聴者が見たいと思う動画は、必ずしも合致しません。
これはテレビも同じで、テレビのディレクターで自分がやりたいことを好きなようにやっている人はほとんどいませんでした。
視聴者を無視して、自分がやりたいことだけをやると、視聴者は付いてこないです。
視聴者がどんな動画を見たいと思っているのかを日々意識することが大切です。
テレビADが学んだこと|②いろんな人の意見を聞く
YouTubeとは違い、テレビは多くの人が携わって番組が作られています。
企画を一つ通すにも、複数人が目を通し、話し合ったのちに形になっていくのです。
逆に、YouTubeでは少人数、もしくは1人で動画制作することが多いと思います。
しかし、企画を1人で考えるには限界があります。
親や友達、そして、視聴者の意見を積極的に聞くことで、企画の幅も広がっていきます。
YouTubeでは動画を公開すると、コメント欄に視聴者の声を直接聞くことができますので、コメント欄は積極的に見て、参考にすることがいい企画を作ることに繋がるでしょう。
テレビADが学んだこと|③制約を守る
テレビに放送コードがあるようにYouTubeにもYouTubeガイドラインという守るべき規則があります。
YouTubeガイドラインに違反してしまうと、動画の削除、最悪の場合にはアカウントの停止処分を受けてしまうことがあります。
ガイドラインはきちんとチェックし、違反とならないような企画を考えるようにしましょう。
制約を守った上でやる企画が面白いのであって、制約すら守れない企画は企画として破綻しております。
テレビADが学んだこと|④炎上するような企画はやらない
知名度や再生回数欲しさに炎上するような過激な動画を投稿するYouTuberがいます。
一度炎上商法に始めて人気が出ると、どんどん過激なことが求められていき、犯罪を犯してしまうケースもあります。
炎上は一時的に再生回数を稼げるかもしれませんが、長期的に見ると損をすることが多いです。
私もADをしていた時、過激な企画をして、テレビ局に苦情が来た経験があります。
自分が制作した番組で、視聴者を不快な思いにさせてしまったのです。
最低限のモラル、マナーは守り、この動画を見て、不快に思う視聴者はいないだろうかということを意識して、企画を作っていきましょう。
YouTubeの企画が簡単に作れるようになる考え方をご紹介!|まとめ
今回はYouTubeの企画を作る時の考え方をご紹介しました。
YouTubeを始めたばかりの人は、なかなか企画が思いつかないということもあるかもしれません。
しかし、今回ご紹介したポイントに注意して企画を考えていけば、「全くアイディアがわいてこない」という事態は避けられると思います。
しかし、それでも「どうしてもYouTubeの企画が思いつかない!」という方のために、弊社ではYouTubeチャンネル運営代行サービスも行っております!
YouTube動画制作だけではなく、市場分析からSEO対策も行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください!
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