会社の認知度向上や新規顧客の獲得を目的にホームページを運用している企業は多いですが、ホームページからの問い合わせを増やすにはどのような方法を実践するべきなのでしょうか。
結論からお伝えすると、問い合わせしたくなるホームページを制作するには、ホームページへの集客を増やすSEO対策だけでなく、問い合わせフォームにつながる導線を設置することが重要です。
本記事では、SEO対策を主軸にSNS運用やメルマガ配信など、問い合わせを増やす方法を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ホームページで問い合わせを増やすための条件3つ
問い合わせが多いホームページには以下3つの共通した特徴があり、それらの特徴を取り入れることで導線の改善や新規顧客の獲得が期待できます。
反対に、ユーザー目線で制作されていないホームページでは、ユーザーが問い合わせフォームに到達することはありません。まずは、自社ホームページへの問い合わせを増やす準備をしていきましょう。
ホームページへの問い合わせに近い顧客を集客できている
ホームページへの問い合わせを増やす場合、「問い合わせに近い顧客」からのアクセスを集める必要があります。
例えば、関東圏内のサービスを展開しているビジネスであれば、対象地域で暮らす人をターゲットにした施策を展開したほうが、問い合わせに近い顧客を集めやすいと言えます。
反対に、特定の地域限定でサービスを提供している会社の場合は、会社のサービスや商品に興味がない人を集めても、問い合わせに至ることなく途中でホームページを離脱してしまう可能性が高いです。
問い合わせに近い人を集客する方法については、次の項目「ホームページの問い合わせを増やす5つのSTEP」でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ユーザーが求めているサービスの特徴・魅力が記載されている
ユーザーの購買意欲を刺激するためには、ユーザーが知りたいであろうサービスや商品の特徴・魅力を明確に伝えることが重要です。
「サービスや商品を購入した場合、どのようなメリットがあるのか」を魅力的な文章でユーザーに伝えることができているホームページでは、アクセス数だけでなく問い合わせ数も伸びています。
サービスや商品の特徴を伝えたいあまり同じような文章を繰り返してしまうと、会社の一方的な主張と受け取られ、読者が興味を失ってしまう可能性もあるため注意が必要です。
ユーザーが興味を持てなかったりメリットを感じられなかったりすると、問い合わせにはつながらないため、ユーザー目線でサービスや商品の魅力を記述するようにしましょう。
ホームページが使いやすい設計になっている
問い合わせフォームがどこにあるか分かりづらいような設計では、サービスや商品に興味を持ったユーザーも、問い合わせを諦めてページを離脱してしまいます。
言い換えると、ユーザーがサービスや商品に興味を持ったとき即座に問い合わせができるような導線を設置できれば、ホームページからの問い合わせ数は必然的に伸びると言えます。
例えば、ホームページの最上部に「お問い合わせ」ボタンを設置するほか、記事の要所にリンクを設置して問い合わせフォームに誘導する方法も有効です。
ホームページの問い合わせを増やす5つのSTEP
ここからは、ホームページからの問い合わせを増やす5つのSTEPとして、SEO対策を主軸とした施策の手順を解説していきます。
SEOとはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、SEO対策は検索エンジンの検索結果において特定のWEBサイトを上位に表示させる施策です。
SEO対策は「問い合わせに近い人からのアクセスを増やしたい」「効率的に会社の認知度を向上させたい」という場合に効果的なので、下記のSTEPに沿って施策の流れを確認してみてください。
アクセス分析ツールを設定する
SEO対策を実践する前に、まずは「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」といった、アクセス分析ツールの設定準備を行いましょう。
Googleアナリティクスを使用すると、ホームページへのアクセス数はもちろん、ユーザーがどのようにホームページ内を見て回ったかなどアクセス後の行動を分析できます。
一方のGoogleサーチコンソールでは、ユーザーがホームページ訪問に至った検索キーワードなどアクセス前の状況を分析できるので、2つのツールを併用することで質の高い分析が可能となります。
サービス | Googleアナリティクス | Googleサーチコンソール |
---|---|---|
特徴 | アクセス後の行動分析ができる | アクセス前の状況分析ができる |
分析内容 | ・リアルタイムのアクセス状況 ・ユーザーの属性 ・ユーザーの流入経路 ・ユーザーのホームページ内での行動 ・特定の行動をとったユーザー |
・ホームページ訪問に至った検索キーワード ・ページのインデックスの有無 ・ペナルティ状況 ・セキュリティ問題 ・被リンク状況 |
登録ページ | Google Marketing Platform | Google Search Console |
サービス | Googleアナリティクス | Googleサーチコンソール |
---|---|---|
特徴 | アクセス後の行動分析 | アクセス前の状況分析 |
分析内容 | ・リアルタイムのアクセス状況 ・ユーザーの属性 ・ユーザーの流入経路 ・ユーザーのホームページ内での行動 ・特定の行動をとったユーザー |
・ホームページ訪問に至った検索キーワード ・ページのインデックスの有無 ・ペナルティ状況 ・セキュリティ問題 ・被リンク状況 |
登録ページ | Google Marketing Platform | Google Search Console |
アクセス状況の分析は顧客のニーズへの理解にもつながるため、問い合わせしたくなるホームページ制作に分析ツールの導入は不可欠です。
現時点でGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールを導入していない方は、それぞれのページから登録を行いましょう。
問い合わせや商品購入につながりやすいキーワードを選定する
「問い合わせや購入に近いキーワード」とは、売り込みたいサービス名や商品名を含んだ検索キーワードであり、例えば「業種名×地域」「商品名×メリット」などが挙げられます。
より具体的な例を挙げると、東京を拠点としてSNS運用代行サービスを提供する会社であれば「SNS運用代行 東京」という検索キーワードを狙うことで、サービスに関心が強い層からの集客が望めます。
また、競合する会社がある場合は「比較」のようなキーワードを含めた上で、自社のサービスや商品の優位性をアピールすると、問い合わせや購入に至る確率を上げられるでしょう。
なお、Googleサーチコンソールなどの分析ツールでは、ホームページ訪問者が検索したキーワードも分析できるので、キーワード選定にぜひ活用してみてください。
検索上位を目指したいキーワードで記事を作成する
問い合わせや購入に近いキーワードを選定したとしても、作成した記事が検索結果の上位に表示されなければ、ユーザーからアクセスを集めるのが難しくなります。
SEO対策で作成した記事を上位表示させるには検索エンジンに評価されるコンテンツを作成する必要があります。検索エンジンに評価されるためには、タイトルや見出しなど主要なコンテンツ内でキーワードを使用する、検索ユーザーのニーズを満たす専門的な記事を執筆するなどのテクニックが必要です。
また、これらのコンテンツは、ユーザーだけでなくGoogleに記事の内容を伝える役割も持っているため、選定したキーワードを使用しつつ記事の内容を的確に記述することが肝心です。
ただし、キーワードを詰め込みすぎると文章が不自然になり、Googleに評価されるコンテンツにはなりにくいため、あくまでも記事の内容を伝えることに重きを置いてキーワードを使用しましょう。
記事に問い合わせの導線を設置する
ホームページからの問い合わせを増やすためには、検索結果に上位表示させたりアクセス数を増やしたりするだけでなく、「CTA」と呼ばれる導線を設置することが極めて重要です。
CTAとはCall To Action(行動喚起)の略で、ホームページ訪問者に対して問い合わせ・購入・登録などの行動を喚起する施策を意味します。
自社のサービスや商品の魅力を伝える記事を作成した後は、ユーザーが特に問い合わせしたくなる箇所に「お問い合わせ」ボタンなどのCTAを設置しましょう。
ユーザーが「サービスを利用したい!」と感じた箇所にCTAが設置できていれば、最短ルートで問い合わせフォームに誘導できるので、サービスへの関心が薄れない内に問い合わせにつなげられます。
また、緊急度が高いユーザーに向けて、タップするだけで発信できる電話問い合わせの導線を設置するのも有効です。
問い合わせにつながりそうなキーワードを継続的に作成する
ホームページからの問い合わせ数を維持するためには、問い合わせにつながりそうな質の高いコンテンツを定期的に作成する必要があります。
質の高いコンテンツを継続して量産できれば、ホームページ自体の質が上がり、リピーターの獲得も期待できます。
問い合わせにつながるキーワードは日々変動するため、分析ツールなどを用いて最新の情報を読み取り、ユーザーのニーズを満たすコンテンツを作成していきましょう。
ホームページの問い合わせを増やすためSEO対策と併せて実施したいこと
ホームページからの問い合わせを増やすには、ここまでに解説してきたSEO対策と併せて、下記3つの施策を講じるとさらに効果的です。
ここからは3つの施策について詳しく解説していきますので、ホームページへの集客でお悩みの方は、ぜひ確認してみてください。
SNSの公式アカウントを開設する
ホームページからの問い合わせを増やすためには、サービスや商品の認知度・信頼度を向上させることが重要ですが、それにはSNSの公式アカウント開設が有効です。
飲食店であれば料理の写真が投稿できるInstagram、職人系であればものづくりの動画が投稿できるYouTube、というように売り込みたいサービスや商品に合った媒体を選ぶとよいでしょう。
なお、YouTubeは検索結果に表示されるケースがあるため、SEO効果も期待できます。また、LINEは割引キャンペーンの告知に適しているため、業種にかかわらず開設しておきたい媒体です。
必ずしも複数の公式アカウントを開設する必要はありませんが、十分な集客ができるアカウントを育てるには時間がかかるため、可能な限り並行運用していくことをおすすめします。
Googleビジネスプロフィールに登録する
すでに登録されている方も多いかと思いますが、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、新規顧客の獲得に役立つ機能です。
Googleビジネスプロフィールに登録すると、Google検索結果やGoogleマップ上に会社の情報を表示できるので、MEO対策による集客が期待できます。
MEOとはMap Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)の略で、MEO対策はマップ検索エンジンの検索結果において特定のビジネス情報を上位に表示させる施策を意味します。
マップ検索エンジンの検索結果は、通常の検索結果よりも上部に表示されるためユーザーの目に触れやすく、さらにはユーザーの現在地を考慮してくれるため地域を絞ったアピールに効果的です。
当機能を利用していない方は、Googleビジネスプロフィールにアクセスして登録を行いましょう。
データに基づきホームページを改善する
SEO対策でよくある事例として、「一定のアクセス数は確保できているのに、問い合わせが増えない」とお悩みがあります。その場合は、ホームページの使いやすさや見やすさなどを考え、改善が必要なケースもあります。
ここからは、改善が必要なホームページの特徴を3つ挙げるとともに、その解決方法についても説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
問い合わせフォームが使いづらい
「入力項目が多い」「デザイン崩れが起きている」など使いづらい問い合わせフォームは、せっかく集めたユーザーを問い合わせ直前で離脱させてしまう原因となります。
ユーザー目線で現在の問い合わせフォームが使いやすいかどうかを確認して、問い合わせしたくなるフォームに改善しましょう。
ホームページのレイアウトが見づらい
「原色が多く目がチカチカする」「文字ばかりで読みづらい」などホームページのレイアウトに問題がある場合も、ユーザーが離脱してしまう可能性は高くなります。
ユーザーにメリットのある情報を記載していても読んでもらえなければ本末転倒なので、適度に画像を差し込むなどして、ユーザーにストレスを感じさせないことも重要です。
また、パソコンではなくスマホを使用してしているユーザーが多いことから、スマホでも見やすいかどうかを確認しましょう。
事例や実績を充実させる
サービスや商品の購入を検討している人は「信頼できる会社から購入したい」と考える傾向にあるため、会社の実績が不足していると問い合わせの増加は見込めません。
また「損をしたくない」と考える人も多いですが、安さを主張するだけではサービスや商品に見合った料金かどうかを判断できないため、具体的な施工事例や商品詳細を載せて顧客の信頼を掴みましょう。
あくまでも顧客にとって有益なコンテンツを作成することが重要なので、会社の一方的な主張となっている場合は改善が必要です。
メルマガを実施する
問い合わせを増やす施策として、見込み顧客を育成する「顧客育成」が重要視されていますが、メルマガの実施は見込み顧客はもちろん既存顧客へのアプローチとしても有効です。
メルマガを通して情報を発信していけば、既存顧客とのつながりを保持できるだけでなく、リピーターとしてサービスや商品を再購入してもらうきっかけを増やすこともできます。
なお、先にご紹介したLINEの公式アカウントでも同様の施策が可能なので、メルマガかLINEのどちらかを実施しておくとよいでしょう。
ホームページの集客相談はトータルサポートが可能なメディアエクシードへ
ホームページへの集客を増やす方法として、SEO対策・MEO対策・SNS運用などさまざまな施策をご紹介してきましたが、すべてを自社で行う場合、SEO担当者・マーケティング専門のチームを作るなど、労力と時間が必要です。
また、SEO対策やマーケティングには専門的なノウハウを必要とする施策も多いため、確実に問い合わせや顧客を増やしたいのであれば、一貫して代行会社に依頼するのが得策です。
株式会社メディアエクシードでは、集客力のあるホームページ制作から各種施策まで多様なサービスを提供しているので、集客に関するすべてを丸投げしたい方にもおすすめです。
相談・見積もりは無料ですので、ホームページの問い合わせが増えずにお悩みなら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ホームページに問い合わせが増やすためにその他気になること
ここまでホームページからの問い合わせを増やす方法ついて解説してきましたが、専門性が高い施策が多いため、本記事を読んだ上で新たな疑問を持った方もいるかもしれません。
ここからは、アクセスや問い合わせを増やす方法にまつわる3つの疑問を挙げて回答していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
ホームページのアクセスと問い合わせどちらを増やすべきか?
ホームページからの問い合わせを増やす前提として、ホームページへのアクセスは一定数必要となりますが、むやみにアクセスを増やせばいいというわけではありません。
さまざまなキーワードで記事を量産してアクセスを増やしたとしても、自社のサービスや商品につながるキーワードでなければ、問い合わせにはつながらないでしょう。
そのため、問い合わせをしたくなるホームページを目指している場合は、アクセス数ばかりに気を取られず、問い合わせや購入に近いキーワードを洗い出すことを重視すべきです。
ホームページや問い合わせフォームの改善点が分からない
ホームページや問い合わせフォームの使いやすさ・使いづらさを客観的に判断するには、「ヒートマップ」や「Googleアナリティクス」などの分析ツールを活用するとよいでしょう。
ヒートマップは、ホームページ訪問者がページ内でどのように行動したかを色の濃淡で教えてくれるので、ユーザーの行動を直感的・視覚的に理解でき、問題がある箇所の特定にも役立ちます。
アクセス分析にも優れたGoogleアナリティクスでは、「コンバージョン」という項目で特定の行動をとったユーザーを抽出できるので、問い合わせフォームへの到達率を数値で把握できます。
SEO対策とリスティング広告どちらが効果的か?
歯医者・水道トラブルなど悩みや問題を早く解決したいニーズが強いサービスでは、リスティング広告のほうが効果的な場合もあります。
リスティング広告とはインターネット広告の一種で、ユーザーが検索したキーワードに関連した広告を検索結果に表示させる仕組みです。
サービスや商品を探しているユーザーへのアプローチにリスティング広告は有効で、集客の即効性が高いというメリットもありますが、広告費用がかかるというデメリットもあります。
また、リスティング広告でホームページへの集客を増やせても、問い合わせの増加に直結するわけではないため、SEO対策も並行して行うのが理想的です。
ホームページの問い合わせを増やす手順まとめ
本記事では「問い合わせしたくなるホームページを制作したい」と考える方に向けて、SEO対策・MEO対策・SNS運用・メルマガ配信など、さまざまな施策をご紹介してきました。
ホームページからの問い合わせを増やすためには、低予算で実施可能なSEO対策やMEO対策が効果的ですが、その上でSNS運用・メルマガ配信を実施すると相乗効果も期待できます。
また、より効率的に問い合わせや顧客を増やしたいと考えるのであれば、各種施策に精通したメディアエクシードにご相談ください。
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