会社のホームページを作成する必要があり、社内で自作すべきかプロの制作会社に依頼するべきかで迷っている企業も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、ホームページの作り方で迷っている場合は、運営する目的や使える予算などから、総合的に判断することをおすすめします。
本記事では会社のホームページ作り方に加えて、企業のホームページに用意するべき基本的な項目についても解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
会社ホームページの作成に必要なものを準備
会社のホームページには自社の情報を案内する目的があり、ユーザーが「信頼できる会社かどうか」を判断する情報源でもあります。
ホームページがない会社はユーザーからの信頼感を獲得しづらいので、自社の目的や方向性に合わせたホームページを作るのがおすすめです。
まずは、会社のホームページを作成する上で準備が必要な「サーバー」と「ドメイン」について解説していくので、基本情報として参考にしてみてください。
サーバーを契約する
会社のホームページを作成する際は、まず有料のレンタルサーバーと契約して、ネット上に公開するための基盤を作る必要があります。
無料のレンタルサーバーは個人ブログなどに利用する分には問題ありませんが、セキュリティや安定性の面では有料のレンタルサーバーに軍配が上がります。
また、会社のホームページが無料のサーバーで作成されていると、ユーザーに不信感を抱かせる原因にもなりやすいので、必ず有料のレンタルサーバーを契約しましょう。
ドメインを取得する
ホームページを公開するためのサーバーを契約したら、会社ホームページの独自ドメインを取得しましょう。
ドメインとはネット上の住所のようなものであり、サイトへアクセスした際に画面上部に表示されるURLの「~.com」「~.jp」などの部分のことを指します。
独自ドメインを取得するとドメインに会社名などを設定でき、独自ドメインのメールアドレスも使用できるのでおすすめです。また「.co.jp」は日本企業のみが登録できる信頼性の高いドメインなので、ぜひ取得を検討してみてください。
会社ホームページの作り方4つを解説
会社のホームページを作るために用意すべきものが分かったところで、次は作り方の種類について解説していきます。
ホームページの作り方は大きく分けて「自作」と「依頼」の2パターンがあり、どの方法を選ぶ方は予算や求めるクオリティなどで判断すると良いでしょう。
ここからは、会社のホームページの作り方を4つ解説していくので、現状やニーズにあった作り方があるかをチェックしてみてください。
【自作】HTML・CSSの知識を活用
HTMLやCSSとはウェブページを作成するためのプログラミング言語で、ページの構造や文章のレイアウトなどを自由に設定できる利点があります。
プログラミング言語の知識があれば自由な形にホームページを作り込むことができますが、未経験の場合はプログラミング言語について学ぶ必要があるため少々ハードルは高めです。
トラブルが発生した際の対応や更新作業も自身で行う必要があるため、プログラミングの技術を磨きたい人やカスタマイズ性にこだわりたい方向けの作り方と言えるでしょう。
【自作】CMSを導入
CMSとは、WordPressなどに代表される、ウェブサイトのコンテンツをWeb上で編集・管理できるシステムを指します。
CMSを使えばプログラミングやコードの知識が無い方でも基本的なサイト構築ができるほか、ブログ記事などの更新も簡単なので、初心者向けの作り方と言えるでしょう。
しかし、HTMLやCSSと比べてページ作成の自由度は低めで、ホームページにオリジナリティを出すには更なるカスタマイズが必要になります。
【自作】ホームページ作成ソフトを利用
ホームページ作成ソフトを利用する場合は「ホームページビルダー」などのソフトを購入して、社内のパソコンにインストールする必要があります。
プロのデザイナーも使用しているホームページ作成ソフトでは、高度なウェブページ制作やデザインの調整などが行えるので、時間をかければ完成度の高い仕上がりになるでしょう。
ただし、作成担当者によってはソフトを使いこなすまでに時間がかかることも考えられるため、すぐにホームページが必要な会社には不向きな可能性もあります。
【依頼】ホームページ制作会社に外注
ホームページの自作が難しいと感じる場合は、プロのWebエンジニアやデザイナーが在籍するホームページ制作会社に外注依頼するのもおすすめです。
依頼にはある程度の費用が必要になりますが、見栄えの良いハイクオリティなホームページが作れるので、企業のブランディングにも活用できます。
デザインや機能性が高いホームページを作りたい方や、制作を外注することで社内のコア業務にリソースを使いたい企業にも向いているでしょう。
会社ホームページの基本項目
会社のホームページの作り方をご紹介しましたが、実際に作成するとなった場合にどのような項目を入れるべきかが悩みどころです。
会社のホームページでは、ユーザーが必要とする情報や会社の印象が伝わるページを作成する必要があるほか、お問い合わせフォームやプライバシポリシーなども忘れずに準備しておきましょう。
ここからは、会社のホームページに用意するべき基本項目を6つ解説していくので、各ページの役割について理解を深めるためにもぜひ参考にしてみてください。
トップページ
トップページはユーザーが最初に訪れるホームページの玄関口のようなもので、会社の第一印象を大きく左右する重要なページでもあります。
トップページには会社概要・事業内容・お問い合わせフォームといった各ページへのリンクや、最新ニュースなどのお知らせ欄を掲載するのが一般的です。
洗練されたページデザインやコンテンツ案内によってユーザーの興味を引くことができれば、他のページにもスムーズにアクセスしてもらえるでしょう。
会社概要
ホームページの会社概要は、会社に関する基本情報を掲載するページで、会社の規模感や歴史などをユーザーへ伝える役割があります。
会社概要のページには、代表者名・設立年・所在地・事業内容の概要などを、箇条書きや表形式といった分かりやすい形で掲載することをおすすめします。
ホームページに会社情報が掲載されていることで、ユーザーや取引先候補からの信頼を得られるので、下記にまとめた内容をチェックリストとして活用してみてください。
- ・会社名
- ・代表者名
- ・所在地
- ・電話番号
- ・設立日
- ・資本金
- ・事業概要
- ・役員名
- ・取引銀行
- ・従業員数
- ・主要取引先
- ・関連企業
経営理念
経営理念のページには、創業者や企業の目指すミッション・価値観・ビジョンなどを伝えて、ユーザーの共感を得る目的があります。
「持続可能な社会を目指す」「顧客第一主義」といった会社の方向性や社会貢献への取り組みを、分かりやすいメッセージで伝えることが大切です。
経営理念の内容は社員のモチベーションや会社のブランディングにも影響する要素なので、どのようなターゲットに何を伝えたいのかを明確にする必要があるでしょう。
- ・ミッションステートメント
- ・ビジョン
- ・価値観
- ・社会的責任
- ・企業の歴史と背景
事業内容・製品情報
事業内容と製品情報のページでは、自社が提供している商品・サービスの内容と事業領域などを説明します。
自社製品やサービスの特徴・導入事例・実績・価格などの詳細を掲載し、ユーザーに対して自社が提供できる価値を明確に伝えましょう。
ユーザーがホームページで自社製品やサービスに魅力を感じられれば、そのままお問い合わせフォームや購入ページにアクセスしてもらえる可能性があります。
お問い合わせフォーム
お問い合わせフォームは、ユーザーや取引先などが自社へ問い合わせる窓口になるため、会社のホームページには必ず用意しておくべき項目と言えます。
お問い合わせフォームの内容としては、氏名(会社名)・メールアドレス・問い合わせ内容入力フォームなどの必要項目のほか、迷惑メールフォルダに関する注意文を用意しておくと親切です。
また、フォームに添付ファイル欄を用意しておくと、資料を含めた具体的な問い合わせ内容や採用に必要な履歴書などを受け取れるので、ぜひ検討してみてください。
プライバシーポリシー
プライバシポリシーとは、ユーザーの個人情報の取り扱い方針を掲載するページのことで、個人情報保護法の観点からも必須の項目となります。
プライバシポリシーのページに関しては、個人情報の収集目的・第三者への提供方針・利用方法といった内容を明確にしておくことが大切です。
個人情報の取り扱いについて明記しておくことでユーザーとの信頼関係を構築できるため、より安心してお問い合わせフォームやサービスを利用してもらえるでしょう。
会社ホームページを自作・依頼するか判断するポイント
記事の前半にて会社のホームページを自作・依頼する方法をご紹介しましたが、どちらの作り方で進めるべきかと悩む企業も少なくないでしょう。
会社のホームページを自作するか依頼するかで迷った時は、運用の目的や予算と費用の兼ね合いのほか、ページに求めるクオリティなどから総合的に判断することをおすすめします。
最後に、会社のホームページを自作・依頼するかを判断する4つのポイントを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目的
ホームページを自作するかどうかで迷った時は、ホームページの運営目的を明確にすることで判断しやすくなるでしょう。
ブランディングを含めて会社の信頼性を高めたり、SEO対策によって集客力や認知度を高めることが一番の目的であれば、ホームページ制作会社に依頼するのがおすすめです。
しかし、社内にホームページ作成に関するスキルを持つ社員が居て、経験を積ませたり技術を磨いてもらいたい場合などは、試験的にホームページを自作するという選択肢もあります。
費用
会社のホームページ作成に充てられる予算を元に、制作会社から貰える見積もり記載の費用を確認した上で検討する方法もあります。
制作会社に依頼する場合、ブランディングや集客面でのリターンが見込める一方で、初期投資によって予算をオーバーするケースもあるでしょう。
社内でホームページを自作する場合は費用面のコストを抑えられますが、完成までに時間が掛かるほか学習によるコストが発生するため、長期的に見た費用対効果も判断ポイントのひとつです。
構成・デザイン
ホームページのデザイン性や構成のクオリティにこだわりたい場合は、プロの制作会社に依頼することをおすすめします。
特にユーザーが使いやすい・見やすいと感じるページデザインは離脱率が下がり、SEO対策にも効果的なので、結果として会社の集客力や認知度アップにも繋がります。
シンプルなページ構成で問題なければ自作する選択肢もありますが、ユーザーに好印象を与えるホームページを作成したい場合はプロへの依頼を検討してみてください。
専門知識
社内にホームページ作成やSEO対策に関する専門知識を持った人材が居るかどうかも、判断のポイントとなるでしょう。
例えば、会社のホームページを検索上位表示させるSEO対策だけでも、内部対策・外部対策・コンテンツSEOなど、様々な施策に長い時間をかけて取り組む必要があります。
ホームページの更新や修正などを含めて担当できる社員が居るか、業務のリソースを確保できるかといった現状を見て、制作を依頼するかどうかを検討してみてください。
会社ホームページの作り方と自作か依頼を判断する基準|まとめ
この記事では、会社のホームページの作り方と準備するべき基本項目のほか、自作するか制作会社に依頼するかを判断するポイントをまとめてご紹介しました。
ホームページを作成するにはサーバーの契約とドメインの取得が必要となり、トップページ・事業内容・お問い合わせフォームといったユーザーに必要な項目を作成することが大切です。
ホームページの作り方はさまざまですが、運用の目的や目指すクオリティなどを総合的に判断して、必要であればプロの制作会社への依頼を検討してみてください。
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