直帰率や離脱率はwebサイトの現状を把握する上で重要な数値です。
アクセス解析を行い直帰率や離脱率の数値を見ることで、改善すべきページや問題点を洗い出すことができます。
問題点を把握し、webサイトの適切な改善を行うためにも直帰率と離脱率についてしっかり理解しておきたいところです。
そこで、今回は直帰率・離脱率とは、直帰率と離脱率の違い、直帰率の目安と改善方法について紹介していきます。
目次
直帰率・離脱率とは?
直帰率と離脱率はどのような数値のことを言うのでしょうか。
これらの違いを知る前にそれぞれが示す数値について見ていきましょう。
直帰率とは
直帰率とは、ユーザーが最初に訪問したページから次のページに移動することなく、サイトを離脱したセッション(訪問)の割合のことを言います。
つまり、サイト内の直帰率が高いページは、ユーザーのニーズに応えられていないと言えるでしょう。
離脱率とは
離脱率とは、全てのページビューのうち、そのページでサイトから離脱したユーザーの割合のことを指します。
離脱率を見ることで、特定のページがどれくらいユーザーを逃しやすいのかを知ることができます。
コンテンツの内容を見直すための指標になるため、離脱率はしっかり確認するとよいでしょう。
直帰率と離脱率の違い
直帰率と離脱率の違いについて確認していきましょう。
直帰率は離脱率の一部で、そのページのセッション数のうち、1ページのみを閲覧してサイトから離脱したユーザーの割合です。
離脱率は全てのページビューのうち、そのページでサイトから離脱したユーザーの割合です。
大きな違いとしては、「セッション」「ページビュー」のどちらを基準にしているかという部分になります。
計算式としては下記のようになります。
直帰率 = 直帰数 ÷ セッション数
離脱率 = そのページの離脱数 ÷ そのページの全ページビュー
直帰率と離脱率の目安
では、直帰率の目安となる数値は、どのくらいになるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
直帰率の目安は業界やwebサイトのジャンルによって大きく変わってきます。
ここからは、業界別の直帰率の目安とwebサイトのジャンル毎の目安を紹介します。
業界別の直帰率の目安
まずは業界別の直帰率の平均を見ていきましょう。
金融サービス 53%
病院・ヘルスケア 54.96%
医療機器・医薬品 55.33%
不動産 57.47%
コンピューターソフトウェア 60.76%
ヘルス・フィットネス関連 63%
ITおよび関連サービス 64.21%
経営コンサルティング 67.49%
業界によって最大でおよそ14%もの差がでています。
情報収集に多くの時間を必要とする業界は、直帰率が低い数値となっています。
その時々に、必要な情報のみを収集することの多いコンピューターやIT関連は直帰率が高い傾向があります。
webサイトのジャンルごとの直帰率の目安
今度は、webサイトのジャンルごとの直帰率の平均を見ていきましょう。
EC、リテール 20~45%
B2B 25〜55%
リードジェネレーション 30~55%
ランディングページ 60~90%
辞書サイト、ブログ、ポータルサイト 65~90%
ECサイトは様々な商品を閲覧することが多く、商品購入の際には購入ページに移動する為、直帰率は低い傾向があります。
ブログやポータルサイトは検索からの流入が多く、必要な情報と違った場合はすぐにサイトを閉じてしまうことが多いです。
内容が必要なものであった場合も、そのページの情報のみで満足してサイトを離脱することが多いため、直帰率が高くなる傾向があります。
離脱率の目安
離脱率はサイトの各ページ毎に比較しましょう。
各ページを比較して、似たような構造のページで離脱率が高いページがあった場合、そのページは何らかの問題があると言えます。
直帰率と離脱率が高い原因
みなさんのwebサイトは平均値と比べていかがでしたでしょうか。
平均より高い場合、その原因をしっかりと把握し改善する必要があります。
では、直帰率と離脱率が高くなる原因について見ていきましょう。
原因①:ユーザーのニーズとの不一致
ユーザーが期待していた内容とページの内容が一致していない場合、ユーザーはすぐにサイトから離脱してしまいます。
タイトルとページの内容がきちんと一致しているか確認しましょう。
原因②:サイトの見やすさ、デバイスへの最適化
見出しが分かりにくい、本文が読みにくいといった問題があると、ユーザーは途中で読むのを止めて離脱してしまいます。
また、スマホやタブレット等のデバイスに表示が最適化されていない場合、サイトのデザインが崩れてしまいユーザーの離脱に繋がります。
原因③:ページの読み込み速度
ページの読み込み速度が遅いと、ユーザーが内容も見ずにページを開くのを諦めてしまう可能性が高くなります。
サイトのデザインに凝るあまり、ページの読み込みが遅くなってしまう場合は注意しましょう。
原因④:内部リンク
webページ内に内部リンクがない、または少ない場合、ユーザーはそのままサイトから離脱してしまう可能性が高くなります。
関連するコンテンツへの導線の設置する箇所が適していないと、ユーザーが気付かないという場合があります。
直帰率と離脱率の改善方法
直帰率と離脱率が高い原因を紹介しました。
原因として思い当たるものはありましたか。
ここからは、高い直帰率と離脱率を改善する方法を見ていきましょう。
改善方法①:コンテンツの内容の改善
「コンテンツのタイトルと内容が一致しているか」「ユーザーの求める回答をしっかり用意できているか」を確認しましょう。
ファーストビューでユーザーの悩みを「このページで解決できますよ」と伝えるために、書き出し文や抜粋でコンテンツの内容が分かるようにするのも大切です。
また、記事内部やサイドバー等に内部リンクを設置してユーザーに関連記事への導線を用意することもしっかり行いましょう。
改善方法②:ページ読み込み速度の改善
ページの読み込み速度は2秒以内が好ましいと言われています。
Googleの調査では、読み込みにかかる時間が3秒に以上かかるとユーザーの53%が閲覧を止めてしまうと言います。
直帰率は読み込み時間が長いほど増加し、1秒を基準に3秒だと32%増、5秒だと90%増、6秒以上で100%以上も増加します。
引用:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speedこのようにページの読み込み速度というのはとても重要です。
ページの読み込み速度は画像やテキストを圧縮してファイルサイズを小さくすることで改善することができます。
読み込み速度のチェックを行い、遅い原因を調べて改善していきましょう。
ページ速度のチェックは下記サイトで行うことができます。
PageSpeed Insights:https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=JA
直帰率と離脱率について|まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は直帰率と離脱率の違い、その目安と改善方法について紹介しました。
webサイトを運営ではアクセス解析でサイトの状態を把握し、コンテンツを改善していくことが重要です。
直帰率と離脱率の数値をみることで、改善すべきページや改善点を洗い出すことができます。
直帰率と離脱率のデータを参考にして、自社のwebサイトを改善する際に役立ててみてはいかがでしょうか。
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