インターネット広告

クリニック・病院の集患に効果的な広告は?ポイントや注意点も解説

集患を目的とした広告はどのようなものがあるのでしょうか?当記事ではクリニックや病院に効果的な広告や出稿前に気を付けることをまとめています。

クリニックや病院を開業した際、懸念点の1つに「集客」が挙げられるのではないでしょうか?

集客の方法はいくつかありますが、昨今の集客方法の主流は広告です。

広告を運用することで多くの方に貴院の存在を知ってもらうことができ、効率よく集患することが可能になります。

当記事では、クリニックや病院が活用すべき広告を「オンライン広告」「オフライン広告」「ポータルサイト」の3つに分けてご紹介していきます。

クリニック・病院の広告①オンライン広告

クリニック・病院の広告①オンライン広告

オンライン広告とは、Googleなどの検索エンジンを使って調べ物をする時に目に入る広告やYoutubeで動画をクリックした際に流れる広告動画などが該当します。

現在はこのオンライン広告をメインに出稿して集客を図るマーケティング手法が主流となっており、クリニックや病院の集患にも効果的です。

ここではオンライン広告のメリット・デメリットや詳しい広告の種類についてご紹介していきます。

クリニック・病院がオンライン広告を活用するメリット・デメリット

クリニック・病院がオンライン広告を活用するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・少ない費用でも広告を出稿できる
・媒体によってターゲットを絞れる
・短期間で成果が発生しやすい
・柔軟に広告の内容を変更できる
・データをもとに効果測定が可能
・運用には知識が必要
・費用対効果を上げるために高頻度で改善する必要がある
・出稿する媒体によっては高額になる

オンライン広告の大きなメリットは、低予算からでも広告を出稿できるところでしょう。

広告という言葉を聞くと大規模なお金を投じて行うイメージがありますが、オンライン広告では使用する媒体によっては数百円から広告を出稿できるものもあります。

また若者が多いSNSや逆に大人が多いSNSなど媒体によってユーザーの質が異なるため、よりターゲットを絞った広告運用が可能になるところも魅力です。

デメリットは成果を出すには知識が必要となり、毎日の広告の動きを見てその都度改善を施す必要があります。

そのため、本業での仕事で時間がなかなか取れない方は広告運用を得意とするWEBマーケティング会社に運用を依頼することも1つの手です。

それでは、ここからはオンライン広告の種類をいくつかご紹介していきます。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで何か検索をした際、検索結果の上位に表示される広告です。

自分が指定したキーワードに対して広告を表示させることができ、ユーザーの関心が高いキーワードでリスティング広告を出稿することで成果に繋がりやすくなります。

また、リスティング広告は入札すればすぐに広告を出稿することができ、また表示をやめたい時はすぐに停止ができます。

検索エンジンを使うユーザーに対してピンポイントで集患を狙いたい場合に効果的なオンライン広告です。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、webサイトやアプリで広告として表示される画像やテキスト広告です。

画面の下の方にバナーで表示されることが多いため、「バナー広告」と呼ばれることもあります。

画像や動画を用いてユーザーに訴求できることから、リスティング広告に比べて視覚的クリエイティブが高いという特徴があります。

ディスプレイ広告もリスティング広告と同様にGoogleとYahoo!で出稿が可能です。

Googleビジネスプロフィール

GoogleビジネスプロフィールはGoogleが提供する情報管理ツールで、無料で登録することができます。

このツールに登録することで、Googleマップ検索やGoogle検索で自分のクリニックや病院の施設情報などを管理することができるようになります。

また、GoogleビジネスプロフィールとGoogle広告を連携させることで、Googleマップの検索結果に広告が掲載できるようになり、リスティング広告のように検索結果の上位に自分のクリニックや病院を表示させることができます。

SNS広告

SNS広告は、TwitterやFacebookといったSNS媒体に表示される広告です。

Googleなどの検索エンジンを使わずに全てSNS上だけで情報収集するユーザーも存在するため、上手く活用することで非常に多くのユーザーへ広告をアプローチできます

今回は、SNS広告の中でもクリニックや病院の集患に効果的な4つのSNS媒体をご紹介していきます。

Facebook広告

Facebook広告は約2,600万人のユーザーに対して、Facebook上のフィードやストーリーズに広告を出稿できるSNS広告です。

Facebookはアカウント作成時、実名での登録や勤務先などを入力する必要があるため、正確なユーザー情報を活用して質の高いターゲティングが可能です。

そのため、特定の年代や地域にターゲットを絞ってSNS広告を出稿したい方におすすめです。

LINE広告

LINE広告は、約9,200万人のユーザーに対してトークリストやLINE NEWSに広告を出稿できるSNS広告です。

LINEは日本で最もユーザーの多いSNSであり、毎日使う人が多いため、広告を出稿することで多くの方の目に止まることが期待できます。

また、クリニックや病院をLINE公式アカウントで予約や患者様の管理をしている方は、LINE広告と合わせて活用することで1つの媒体で予約管理と集患の2つができるようになるメリットもあります。


Instagram広告

Instagram広告は、約3,300万人のユーザーに対して、ストーリーズやリールに広告を出稿できるSNS広告です。

Instagramは、画像や動画などのビジュアルの情報が溢れているSNSであることから、テキストよりもクリエイティブでの訴求が効果的です。

綺麗な院内の写真や駅からクリニックまでの行き方をリールで紹介するなどの施策が効果的でしょう。

Twitter広告

Twitter広告は、約4,500万人のユーザーに対して、タイムラインや検索結果に広告を出稿できるSNS広告です。

Twitterは他のSNSに比べて二次拡散性が高く、1人のユーザーがリツイートすることでさらに多くのユーザーに広告をアプローチできるという強みがあります。

拡散力が強い反面、信頼性の高い正しい情報を配信するように気を付ける必要があります。

クリニック・病院の広告②オフライン広告

クリニック・病院の広告②オフライン広告

クリニックや病院の広告はオンラインだけではありません。場合によってはオフライン広告の方が効果的に集患できることもあるのです。

ここではオフライン広告のメリット・デメリット、クリニックの集患に使えるオフライン広告を2つご紹介します。

クリニック・病院がオフライン広告を活用するメリット・デメリット

クリニック・病院がオフライン広告を活用するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・少ない費用でも広告を出稿できる
・確実に広告が露出される
・オンライン広告ではターゲティングできないユーザーにリーチできる
・1広告当たりの情報量が多い
・オンライン広告に比べて専門的スキルは不要
・運用には知識が必要
・費用が高い
・効果測定が難しい
・自由度が低い

オフライン広告は、オンライン広告でアプローチできなかったユーザーにリーチできます

専門的なスキルも不要なため、直感的に自分が伝えたい想いや情報を広告として出稿することができます。

デメリットとしては、費用が高くなりやすいところです。

また、オンライン広告のように詳細なデータを取得できないため効果測定が難しく、広告の改善点が見えづらくなってしまいます。

ここからは、クリニックや病院の集患に効果的なオフライン広告を2つご紹介していきます。

チラシ広告

チラシ広告とは、その名の通りチラシを活用した広告のことで、新聞に折り込みをするタイプや作成したチラシを直接ポスティングするなど、ユーザーへアプローチする方法は様々です。

種類 特徴 費用相場 反響率(CVR)
新聞折り込み ・新聞を定期購読しているユーザーにリーチできる
・チラシを折り込みするエリアは選択できる
・配布日を指定できる
・ユーザーが広告を保有することができる
B4サイズのチラシ1枚約3円 0.01%~0.3%
ポスティング ・新聞を定期購読していないユーザーにリーチできる
・柔軟に配布地域を指定できる
・自分で配布することで費用を浮かせられる
・ユーザーが広告を保有することができる
1枚当たり約3円~6円 0.03~0.5%

チラシ広告は、オンライン広告のターゲティングから外れやすい高齢者の方やネットよりも新聞などのオフライン媒体を好むユーザーに対して効果的にアプローチができます

また、配布地域を指定できるため、クリニックや病院の半径1キロ以内の居住地に配布や1番近い集合住宅エリアのみ集中して配布といった活用もできます。

しかし反響率は低いため、集患する場合はある程度予算を貯めて継続的にチラシ広告を配布するといった施策が必要になります。

駅広告

駅広告とは、駅構内に掲載される広告のことで、駅を利用するユーザーに対して効果的に広告をアプローチできます。

種類 駅広告
特徴 ・駅を利用するユーザーにアプローチできる
・視認性が高い
・広告を反復して見てもらえる
費用相場 新宿駅で掲載した場合約84,000円
掲載期間 7日間が多い

駅広告は駅を利用するユーザーにリーチでき、毎日見てもらえることもあるため視認性や反復効果が高い広告です。

また、多くの駅では7日間の掲載で費用がかかる場合が多く、新宿駅や渋谷駅といった利用者の多い駅は相対的に広告費用も高くなります。

しかし、利用者の少ない駅は広告費用もそこまで高くないため、駅近にクリニックや病院を開業している方は投資する価値があるでしょう。

クリニック・病院の広告③ポータルサイトへ登録

クリニック・病院の広告③ポータルサイトへ登録

クリニックや病院の広告として外せない施策がポータルサイトへの登録です。

ポータルサイトとはユーザーが最初に訪問するような巨大なWEBサイトのことを指し、GoogleやYahoo!といった検索エンジンもポータルサイトに該当します。

他に代表的なポータルサイトとして「HOT PEPPER BEAUTY」「じゃらん」などが挙げられます。

また、ポータルサイトの有料会員登録となることで、検索結果で上位に表示されやすくなったり有料会員しか出せないコマンドなどが出せるようになり、より集患しやすくなります。

ここでは、ポータルサイトを活用するメリット・デメリットやクリニックが登録すべきおすすめのポータルサイトをご紹介します。

クリニック・病院がポータルサイトを活用するメリット・デメリット

クリニック・病院がポータルサイトを活用するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・アクセスが見込める
・口コミが見れる
・競合を把握できる
・無料で掲載できるポータルサイトもある
定期的に情報をメンテナンスする必要がある
・コスパはあまり良くない
・並行して自院のみの集客力も身に付ける必要がある

ポータルサイトはかなりのアクセスがあるため、たとえ開業したばかりのクリニックだとしてもポータルサイトを介してユーザーが自院のページに訪問することがあります。

また、口コミや同じ地域の競合を把握できるため、経営や接客の改善など自院の問題点を浮き彫りにすることもできます。

デメリットは、多くのユーザーが見る可能性があるため公式サイト同様に常に最新の情報に保つ必要があります。

営業時間や予約システムの変更などは随時変更するように気をつけましょう。

ここからは、クリニックや病院が登録すべきおすすめのポータルサイトを4つご紹介します。

EPARK

EPARKは、クリニックだけではなく美容室や飲食店などの店舗情報がまとめられている巨大ポータルサイトです。

予約や売上を管理するシステムがあるため、業務を効率化できるというメリットもあります。

ポータルサイト EPARK
利用ユーザー 約3,000万人
特徴 ・掲載ジャンルが多い
・予約管理機能
・SEOで上位表示されやすい
利用料金 基本無料
掲載料金 予約1件につき2,750円
有料オプション ・クーポンBOX:月額110円
・EPARKコンシェル:月額220円

EPARKは大手ポータルサイトのため、利用ユーザーが多く上位に表示されることで集患が期待できます。検索エンジンでも上位表示される可能性があるため、Googleからの流入も見込めます。

利用自体は無料のためお金をかけずに掲載することができますが、予約が入るごとに2,750円の支払いが発生するため、赤字にならないように料金設定に気を付ける必要があります。

病院なび

病院なびは、保険医療を扱うクリニックや病院の情報がまとまっているポータルサイトです。

ポータルサイト 病院なび
利用ユーザー 約1,400万人
特徴 ・求人も掲載できる
・条件を絞った詳細検索が可能
利用料金 無料
掲載料金 無料
有料オプション ・初診受付サービス:月額3,000円

病院なびは、掲載や利用が無料でできる医療機関検索ポータルサイトで、利用ユーザーも1,400万人と非常に多いです。クリニックの情報の他にも求人情報も記載できるため、求人サイトにお金を払わなくても病院なび経由で求人申し込みが来ることもあります。

保険診療の届け出を行っているクリニックや病院なら掲載は無料のため、まだ掲載していない方は掲載の申請を行うことをおすすめします。

マイクリニック

マイクリニックは、日本全国の病院やクリニックを検索できるポータルサイトです。

ポータルサイト マイクリニック
利用ユーザー
特徴 ・登録なしで口コミ投稿ができる
・エリアと駅から医療機関を検索できる
利用料金 無料
掲載料金 無料
有料オプション MyClinicEXPRESS:ライトプラン月額10,800円

会員登録なしで口コミが登録できることから口コミが集まりやすく、それを見たユーザーを予約まで繋げやすいというメリットがあります。

また、検索画面ではフリーワード検索ができるため、ユーザーの検索意図に合った病院が表示されるシステムとなっています。

掲載や利用は無料のため、掲載だけでも申請することをおすすめします。

caloo

ポータルサイト caloo
利用ユーザー 月間約800万円
特徴 ・使いやすいデザイン
・175,000以上のクリニックが登録
利用料金 無料
掲載料金 無料
有料オプション calooプレミアム掲載

caloo(カルー)は国内大手の病院・クリニック検索サイトで、「エリア」「診療科目」「設備」などから条件に合う病院を調べることができます。

掲載は無料で、情報の編集や口コミへの返信、ページのアクセス数確認なども無料プランで行うことができます。

有料会員になると医療機関ページに写真やインタビューなどを掲載できるようになるため、無料プランで集患が上手くいっているなら有料会員になる価値がありそうです。

クリニック・病院が広告を出稿する際に気を付けること

クリニック・病院が広告を出稿する際に気を付けること

広告を出稿する前に、いくつか注意しなければならない点があります。もし仮に不適切な表現で広告を出稿してしまった場合、罰則の対象になることもあります。

広告出稿前に気を付けるべき点をしっかりと把握して、安全に集患できるようにしましょう。

医療広告ガイドラインを遵守する

クリニックや病院が広告を出稿する場合、厚生労働省が定める「医療広告ガイドライン」を遵守する必要があります。

医療は様々なサービスの中でも特に専門性が高く、生命や身体にも関わるため、もし仮にユーザーが間違えた情報を鵜呑みにした際に受ける損害は他の分野よりも大きいのです。

そのため、医療広告ガイドラインでは以下のような広告を禁止しています。

禁止事項

・主観的すぎる表現
・虚偽広告
・比較優良広告
・誇大広告
・患者等の主観に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談
・公序良俗に反する内容の広告
・品位を損ねる内容の広告
・他法令又は他法令に関する広告ガイドラインで禁止される内容の広告

参考:医療広告ガイドライン

具体的には「都内で1番の医師数を誇るクリニック」「お客様満足度97%」「知事の許可を取得した病院」というような表現は医療広告ガイドラインの禁止事項に該当します。

上記の禁止事項さえ守れば広告の表現は比較的自由に設定できるため、競合医院の広告などを分析した上で、信憑性のある正しい情報でありながらユーザーに訴求ができる表現で集患を狙いましょう。

クリニック・病院の集患に効果的な広告は?ポイントや注意点|まとめ

今回は、クリニックや病院が集患する際に効果的な広告についてご紹介していきました。

重要なポイントをもう1度おさらいします。

・クリニックの集患にはオンライン広告・オフライン広告・ポータルサイトへの登録が効果的
・広告を出稿する際は医療広告ガイドラインを遵守する
・オンライン広告は運用会社に依頼することも効果的
・オフライン広告は費用がかかるが地域密着に訴求ができる
・医療ポータルサイトは利用・登録が無料のところが多い

クリニックや病院の広告はオンライン広告やオフライン広告どちらとも集患に効果的です。

集患したい年代や性別などのターゲット像を明らかにした上で、自分たちのクリニックに適した広告で集患を狙いましょう。

メディアエクシードでは、リスティング広告やFacebook広告をはじめ、クリニックや病院の集患に効果的なオンライン広告の運用代行を承っています。

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この記事を書いた人

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当ブログの運営をしている株式会社メディアエクシードは、少数精鋭のWebマーケティング会社です。
一言でいえば、少数だからこその強みを生かした「痒いところに手が届く会社」です。

王道のWebマーケティングだけではなく、弊社が自社プロダクトの集客のために、独自で編み出したマーケティング手法を持っており、
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