GA4のセッション数とは？従来のUAから変わった点はある？

2020年10月に新たなGoogleアナリティクスとしてリリースされた「GA4(Googleアナリティクス4)」は、セッションを中心とした計測だった従来の「UA(ユニバーサルアナリティクス)」とは異なりイベントを中心とした計測となっています。

これに伴ってセッションに関してもイベントとして計測されるため、GA4におけるセッションの定義やUAとの違いについて把握しておくことが大切です。

そこでこの記事ではGA4のセッション数の定義やUAからの変更点に加えて、計測・確認方法やセッション数を増やす方法などについて解説していきます。

GA4におけるセッション数の定義とは？

GA4におけるセッション数の定義とは、「一定期間中に訪問から離脱までの一連の流れが何回あったかを示す指標」のことです。

1つのセッションのなかで何ページ閲覧されたかはカウントされませんが、時間を置いて複数回サイトを閲覧している回数についてはカウントされます。

セッション数を分析すればサイトの再訪問や、リピーターの割合などを確認する際に役立てることが可能です。

従来のUAとGA4ではセッション数の定義に変更点がある

従来のUAとGA4ではセッション数の定義について変更点があるため、セッション数を分析する際は注意しなくてはなりません。

従来のUAとの変更点については、以下をご確認ください。

UAでは「日付が変わった場合」と「キャンペーンソースが変わった場合」にセッション終了となっていましたが、GA4ではセッションが終了しない仕様に変更となっています。

GA4はセッションが切れにくいためUAよりもセッション数が少ない

上記のとおりGA4では日付が変わってもセッションが終了しない仕様に変更されたため、UAとGA4のセッション数を比較するとGA4のほうがセッション数が少なくなります。

例えば23時59分にページAを閲覧して日をまたいで0時1分にページBを閲覧した場合、UAではセッション数「2」になりますがGA4ではセッション数「1」になるということです。

流入元ごとのセッション数を単純に足しても、合計セッション数になるわけではないため注意しましょう。

セッション数と似た言葉と混同しないように注意

セッション数と似た言葉として「PV数」や「UU数」があるため、それぞれの違いを理解して正しく分析することが大切です

それぞれの数値では、以下のことを分析することができます。

また、それぞれの言葉の違いについても把握しておきましょう。

セッション数とPV数の違い

セッション数は訪問から離脱までが何回あったかがわかるため、訪問から離脱までの間に何ページ閲覧してもセッション数は「1」になります。

一方のPV数は純粋に閲覧されたページの累計がわかるため、訪問から離脱までの間に10ページ閲覧されたらPV数は「10」です。

セッション数とUU数の違い

セッション数は同一ユーザーが計測期間内に一定時間置いて複数回訪問していた場合、セッション数はその回数分カウントされます。

UU数に関しては同一ユーザーが計測期間内に何度セッションを記録してもUU数は「1」ですが、デバイスやブラウザを変更した場合は複数カウントされるケースがあるため頭に入れておきましょう。

GA4でセッションを計測する方法や各指標の確認方法とは？

GA4のセッションはユーザーのセッション開始と同時にイベントの「session_start」で計測が始まり、「session_start」に表示されるイベント数がセッション数になります。

「session_start」はデフォルトで用意されているイベントのため別途設定を行なう必要はなく、トラッキングコードのgtag.jsやGTMで「GA4設定タグ(スニペットコード)」を設置すると、ユーザーがWebサイトの利用を開始したタイミングで自動的に計測される仕様です。

GA4でセッションに関わる各指標を確認する方法

GA4でセッションに関わる各指標は、「集客」＞「トラフィック獲得」のレポートで確認することができます。

セッション数は指標「セッション」で確認できますが、平均セッション時間はUAと同一の指標がないため、「セッションあたりの平均エンゲージメント時間」を参考にしましょう。

エンゲージのあったセッション数では、「10秒以上継続したセッション」「CVイベントが発生したセッション」「2回以上のスクリーンビューやページビューが発生したセッション」の確認が可能です。

セッション数を増やす施策としてはどんな方法がある？

セッション数はWebサイトのパフォーマンスに関わる基本的な指標の1つであり、常にセッション数を増やすことを意識しながら運用していかなくてはなりません。

では具体的にセッション数を増やすためには、どのような施策を行なっていけばよいのでしょうか？

セッション数を増やす施策①質の高いコンテンツを作る

ユーザーが「このWebサイトはタメになる」と感じれば何度も訪問する傾向にあるため、セッション数を増やすにはユーザーの役に立つ良質で魅力的なコンテンツを作ることが大切です。

コンテンツ作成時は自社の商品・サービスや情報を届けたいターゲットユーザーを設定してから、コンテンツ構成にとりかかることがポイントになります。

ユーザー層に合わせて詳細まで解説した読み応えのあるコンテンツを用意するのか、もしくは簡易的に回答を知りたいユーザーが多そうなら画像や動画でまとめたコンテンツを用意するのかなどを考えるとよいでしょう。

セッション数を増やす施策②SEO対策を行なう

セッション数を増やすためには、SEO対策を行なうのも有効手段の1つです。

SEOとは「検索エンジン最適化」の略称で、自社Webサイトを検索結果の上位に表示させる対策のことを一般的にSEO対策と呼びます。

SEO対策には「内部SEO」「外部SEO」「コンテンツSEO」などさまざまな対策方法があり、成果が出るまで一定の期間を要しますが上位表示されればセッション数の大幅な増加が期待できるでしょう。

セッション数を増やす施策③Web広告を有効活用する

SEO対策では成果が出るまでに一定の期間がかかるため、もっと早くセッション数を増やしたいという場合にはWeb広告を活用するのもおすすめです。

Web広告はSEO対策と比べると短期間でセッション数増加が期待できる施策となっており、特にリスティング広告であればユーザーの興味関心に合わせて広告を表示させられるため、SEO対策での成果が出るまでの間に並行して行なうのもよいでしょう。

リスティング広告のほかにもWebサイトの広告枠に表示される「ディスプレイ広告」や、InstagramやTwitterなどで配信できる「SNS広告」などがあります。

自社Webサイトの特徴やターゲット層に合わせて、適したWeb広告を活用しましょう。

GA4のセッションの定義やセッション数を増やす方法|まとめ

GA4のセッション数の定義は「一定期間中に訪問から離脱までの一連の流れが何回あったかを示す指標」のことです。

従来のUAでは日付が変わった場合とキャンペーンソースが変わった場合にセッションが終了していましたが、GA4では終了しない仕様へと変更されています。

またこれまでのUAではセッションを中心とした計測だったのに対してGA4ではイベントを中心とした計測になっており、正しく設定しないと計測できないといった事態が起こりかねません。

「GA4を導入したいけど設定方法がわからない」という方や、「GA4を設定したものの正しくデータが計測できない」といった方は、弊社のGA4設定代行サービスをご利用ください。

GA4の初期設定はもちろん解析タグの取得・設置やデータ取得の確認テスト、設定完了後の使用方法の説明まで行なっているため、Googleアナリティクス初心者でも安心してデータ計測を始めることが可能です。

GA4の使い方やセッション数の見方について相談したいという方やGA4を導入したいという方は、ぜひお気軽に弊社のお問い合わせフォームからご連絡ください。

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