ピジョンアップデートとは、地域名を含んだ検索キーワードに対して、従来より適切な検索結果を表示させるGoogleアルゴリズムのアップデートです。
ピジョンアップデートは、英語圏で実施されたアルゴリズムでしたが、日本でも影響を受けたようです。
ピジョンアップデートは、どのような影響を与えたのでしょうか?
今回は、ローカル検索が改善された「ピジョンアップデート」について解説していきます!
目次
ピジョンアップデートについて
ピジョンアップデートとは何でしょうか?
ピジョンアップデートについての基本情報を紹介していきます。
ピジョンアップデートとは
ピジョンアップデートとは、2014年7月24日から実施されたGoogleアルゴリズムのアップデートです。
検索アルゴリズムとローカル検索アルゴリズムが従来より強くなり、よりユーザーのローカル検索結果が最適になるように行われました。
ピジョンアップデートは、特に地域に密接した店舗や地域のお店を紹介するサイトに影響を与えたと言われています。
以下の記事ではその他のGoogleアップデートについてもご紹介しております。
▶SEOに影響したGoogleアルゴリズムアップデートの歴史と種類
ピジョンアップデートの由来
「ピジョンは」和訳すると「鳩」です。
鳩は、自分の巣への帰巣本能に優れているため鳩の名前を借りて名付けられました。
なお、ピジョンアップデートを命名したのはGoogleではなく、「Search Engine Land」という海外の有名なSEOメディアになります。
ピジョンアップデートの変更点
ピジョンアップデートでは、どのような点が変更されたのでしょうか?
ここでは、ピジョンアップデートの変更点について紹介していきます。
通常検索と7パック
7パックとは「四谷三丁目 ラーメン」など地名を含むキーワードで検索した時、Googleマップと共に表示されるローカル検索結果のことです。
ローカル検索結果には、もともと7つの枠が表示されていたことから「7パック」と呼ばれていました。
しかし、ピジョンアップデートが実施されて以降、7パック表示されていた情報から3つの枠までに減る、または表示されなくなりました。
また、これまで7パックと通常検索の両方で表示されていた検索結果が、どちらか1つのみの表示となり、大きな影響を与える変更だったと言えます。
キーワードに対する検索結果の範囲
従来のローカル検索は検索キーワードに対して、表示される検索結果の範囲が曖昧で精密ではなく、時としてユーザーを困惑させるものでした。
例えば、「世田谷区 ラーメン」と「成城 ラーメン」ではどちらも同じような検索結果が表示されていました。
世田谷区と成城では微妙に範囲が異なりますが、従来のローカル検索はこの2つの違いを厳格に認識していなかったと言えます。
しかし、ピジョンアップデートの実施後、このような微妙なエリアの違いを指す言葉を識別できるようになり、以前よりユーザビリティの高い検索結果を表示できるようになったのです。
キーワードの識別
ピジョンアップデートが実施された後、キーワードの識別ができるようになりました。
例えば、「ユニバーサルスタジオジャパン」が「USJ」や「ユニバ」などいくつかの呼称を持っている施設は、どちらのキーワードで検索しても同じ検索結果が表示されるように改善されました。
この変更によって、ユーザーはより適切な検索結果を確認できるようになったと言えるでしょう。
ピジョンアップデートは、このようにキーワードに関する改善点が多く見受けられます。
ピジョンアップデートの影響を受けた業種
ピジョンアップデートが実施された後、どのような業種が影響を受けたのでしょうか?
WEBマーケティングサービスを提供するWhitespark社の調査結果によるとピジョンアップデート以降、次のような業種が7パックから表示されなくなりました。
□ 水道工事の配管工
□ カビの除去
□ 飲酒運転事件に関する訴訟弁護士
□ 不動産仲介業者
□ コマーシャル
順位が下落した上記の業種に関しては、日本への影響ではなく、あくまでもアメリカでの影響となります。
ピジョンアップデートのSEO対策
ピジョンアップデートの実施以降、どのような施策が必要になるのでしょうか?
ここでは、ピジョンアップデートのSEO対策について紹介していきます。
ローカル性の向上
ローカル検索結果全体の質を改善したものが、ピジョンアップデートです。
そのため、「ローカル性」をより意識したサイト作りが必要になります。
例えば、地域に特化したコンテンツを増やすなどローカル性を意識した施策が重要になるでしょう。
Googleマイビジネスに登録・最適化
Googleマイビジネスへの登録と最適化は、ローカルSEO対策をする上で必須の施策となります。
Googleマイビジネスに登録した後は、次のようなことを最適化しましょう。
1.お店の情報を記載する
2.徹底した口コミ管理
3.お店のわかりやすい外観・内観を載せる
海外ではローカルSEOと言いますが、日本ではMEOと呼ばれ、ローカル検索結果の順位を上位表示する対策のことを表します。
ローカルSEO対策(MEO対策)について、より詳しい内容はこちらからご覧ください。
▶MEO対策は本当に効果があるのか?正しいやり方やメリットを解説!
モバイルに特化したサイト作り
ユーザーがローカル検索している状況を例に出しましょう。
特定の店舗を検索しようとスマートフォンを持った女性の姿を思い浮かべてください。
ローカル検索を利用するユーザーは「モバイルユーザー」がほとんどです。
スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でも見やすく使いやすいサイト作りを意識しましょう!
ベニスアップデートとの違い
ピジョンアップデートとベニスアップデートは、どちらもローカル検索結果のアップデートとなるため混合しやすいかと思います。
ここでは、ピジョンアップデートとベニスアップデートの2つの明確な違いについて紹介します。
「ピジョンアップデート」
ピジョンアップデートは、呼び方に関わらず最適な検索結果が出ることを言います。
例えば、「ユニバーサルスタジオジャパン」は「USJ」や「ユニバ」など口語では何通りかの呼び名がある施設を、どちらのキーワードを使っても同じ検索結果が表示できるようになったのが、ピジョンアップデートの功績となります。
「ベニスアップデート」
ベニスアップデートは、位置情報を基にユーザーに最も近い検索結果が出るアップデートです。
例えば、ベニスアップデートが実施される前は「病院」と検索しても、ユーザーがいる位置とは程遠い病院が検索結果に表示されていました。
しかし、ベニスアップデートによって地域名を入れずとも、位置情報を基にした検索結果が表示されるようになりました!
ベニスアップデートについての詳しい内容は、こちらからご覧ください。
▶地域により密着したアルゴリズム!ベニスアップデートについて
ピジョンアップデートについて|まとめ
ピジョンアップデートは、7パックの表示を減らすなど、特に地域に密接した店舗や地域のお店を紹介するサイトに影響を与えたと言われています。
検索キーワードに入れた地域名の微妙な違い、呼称が違うけれど同一の施設を指す言葉など微妙なニュアンスをより精密に検索結果に反映させるようになりました。
Googleアルゴリズムは日々更新を続けているため、地域性を意識することももちろん大事ですが、まずはユーザビリティあるサイトやコンテンツの構築が重要となるでしょう!
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