2011年からGoogleはYahoo!に検索技術を提供するようになり、検索順位を評価する仕組みもGoogleが決めることになりました。
事実上、1人勝ちとなったGoogleのアルゴリズムですが、これまで毎日のように小さなアルゴリズムアップデートを繰り返し、ユーザーの利便性を高めてきました。
そこで今回は、SEOに影響を与えた代表的なGoogleアルゴリズムアップデートの歴史や種類について紹介していきます。
目次
Googleアップデートの歴史
これまで数多くのGoogleアルゴリズムアップデートが繰り返され、検索結果が大きく変わったり、公式で発表されないものもあったりと様々ですが、そもそもなぜアップデートが行われるのでしょうか?
ここでは、Googleアップデートの歴史について一緒に見てきましょう。
なぜGoogleアップデートが行われるのか?
Googleは、常にユーザーの利便性(ユーザビリティ)を第一に考えて検索エンジンに対する施策を行っています。
ユーザーが検索エンジンを使用しユーザーが求める検索結果になるように、日々アップデートを行っているのです。
昔は検索エンジンの技術が乏しかったこともあり、キーワードを羅列するだけで検索順位を上位表示にできたり、低品質な被リンクを大量に獲得することによって評価を高めたりと、不正なSEO(ブラックハットSEO)が頻繁に行われていました。
しかし、検索エンジンのアルゴリズムを逆手に取った不正なSEO(ブラックハットSEO)を排除し、ユーザビリティの高い良質なコンテンツを提供するSEO(ホワイトハットSEO)を評価するためにアップデートを行い、日々アルゴリズムは進化しているのです。
代表的なGoogleアルゴリズムアップデート
これまで毎日のように小さなアルゴリズムアップデートが行われてきましたが、その内容や目的とはどのようなものになるのでしょうか?
ここでは、過去から現在に至るまで公式に発表されたGoogleアルゴリズムアップデートの歴史やその種類について紹介していきます。
Googleアルゴリズムアップデートその①:パンダアップデート
2011年2月に初めて行われた「パンダアップデート」により、ユーザーにとって有益にならない低品質なサイトの検索順位が押し下げられました。
パンダアップデートが行われた第一の理由として「ユーザビリティの低いサイトの増加」が挙げられます。
文章を羅列しただけの品質の低いサイトが、検索順位において上位表示されていたため、Googleはこのようなユーザビリティの低いサイトの上位表示を解決する目的としてパンダアップデートを実施しました。
Googleアルゴリズムアップデートその②:ペンギンアップデート
2012年4月に初めて行われた「ペンギンアップデート」により、品質の低いリンクを外部のサイトから獲得するスパム行為で、検索上位を狙ったサイトにペナルティを与えました。
先述したパンダアップデートではコンテンツに対するアップデートでしたが、ペンギンアップデートはリンクに対するアップデートとなります。
不特定多数のリンクが大量に相互し合っているサイトや、品質の低いコンテンツを寄せ集められた外部サイトから被リンクを獲得していたサイトを排除するためにペンギンアップデートが実施されました。
Googleアルゴリズムアップデートその③:パイレーツアップデート
2012年8月に初めて行われた「パイレーツアップデート」により、デジタルミレニアム法案(DMCA)に抵触する、著作権侵害と見なされるWEBサイトの検索順位が押し下げられました。
ネット上における他人の写真・テキスト・動画といった様々なコンテンツがあたかも自分のモノのように扱い、無断でHPやWEBコンテンツに使用している悪質なサイト運営者が跡を絶ちませんでした。
そこで、そのような悪質なサイト運営者を排除する措置として、パイレーツアップデートが実施されました。
Googleアルゴリズムアップデートその④:ペイデイローンアップデート
2013年6月に初めて行われた「ペイデイローンアップデート」により、ローン・クレジットカードなどの金融系やアダルト、ギャンブル系などのキーワードを多く含むサイトを対象に、コンテンツの削除や検索順位が押し下げられました。
それら特定のキーワードが不必要に含まれたコンテンツは、悪質なスパム行為の可能性があるため、検索結果から排除し優良なコンテンツのみ表示するという目的からペイデイローンアップデートが実施されました。
Googleアルゴリズムアップデートその⑤:ピジョンアップデート
2014年7月に初めて行われた「ピジョンアップデート」により、地域名を含んだ検索キーワードに対して、従来より適切な検索結果を表示されるようになりました。
ピジョンアップデートによって、検索アルゴリズムとローカル検索のアルゴリズムが従来より強くなり、地域に密接した店舗や地域のお店を紹介するサイトに影響を与えたと言えるでしょう。
Googleアルゴリズムアップデートその⑥:ベニスアップデート
2015年1月に初めて行われた「ベニスアップデート」により、検索結果において地域名を入力せずに現在の位置情報や検索ワードから最適な検索結果が表示されるようになりました。
例えばアップデート前では、「エステサロン 中目黒駅」と地域名まで入れて検索する必要がありましたが、アップデート後では「エステサロン」だけで検索結果を表示することが可能になりました。
ピジョンアップデートと違い、地域名を入れなくても現在位置情報を基に検索結果が表示されるため、より現在地に最適な検索結果が表示されるようになったと言えるでしょう。
Googleアルゴリズムアップデートその⑦:フレンドリーアップデート
2015年4月に初めて行われた「フレンドリーアップデート」により、スマホやタブレットなどのモバイル端末を使用するユーザーにとって、見やすく使いやすく最適化されたサイトが検索順位に反映されるようになりました。
スマホやタブレットの普及によりモバイル端末の使用比率が高まってきたことから、Googleはモバイルユーザビリティを第一考えるようになり、フレンドリーアップデートが実施されました。
Googleアルゴリズムアップデートその⑧:クオリティアップデート
2015年5月に初めて行われた「クオリティアップデート」により、コンテンツの品質向上を目的として、コピーコンテンツや過剰広告、低品質なサイトからの被リンクを対象に検索順位が押し下げられました。
パンダアップデートは、低品質なサイトやページの評価基準を変えたアップデートでしたが、クオリティアップデートは評価を行う中核のアルゴリズムそのものを変更しました。
検索ユーザーにとって、有益かつ役に立つコンテンツを運営するサイトのみ評価するため、クオリティアップデートが実施されたと言えるでしょう。
Googleアルゴリズムアップデートその⑨:インタースティシャルアップデート
2017年1月に初めて行われた「インタースティシャルアップデート」により、モバイル端末でWEBページにアクセスした際に画面を覆うような広告を表示するページにペナルティを与えました。
インタースティシャルアップデートが行われた理由として、ポップアップ表示される広告はユーザーにとって操作しにくく、ページ閲覧の妨げになることが挙げられます。
そのため、モバイルWEBページの閲覧中やモバイルアプリの操作中に、強制的に広告が表示されるページを対象にインタースティシャルアップデートが実施されました。
Googleアルゴリズムアップデートその⑩:フレッドアップデート
2017年3月に初めて行われた「フレッドアップデート」により、広告重視の低品質なコンテンツを対象にペナルティを与えました。
フレッドアップデートの実施によって、広告収入を狙った広告を大量に張り付けているサイトが影響を受けたとされています。
またフレッドアップデートの実施では、人工知能による複数のアップデートが同時に行われたこともあり、複数の要素が絡み合い検索順位の変動があったと言えるでしょう。
Googleアルゴリズムアップデートその⑪:健康アップデート
2017年12月に初めて行われた「健康アップデート」により、「医療・健康」に関するまとめサイトや、品質の低いページの検索順位が押し下げられました。
健康アップデートは、医療や健康に関する検索結果の改善、向上することを目的に日本国内のみに適応されました。
医療や健康といった分野のまとめサイトや専門性、信頼性が欠ける個人サイトなどの検索順位に大きく影響を与えたと言えるでしょう
Googleアルゴリズムアップデートその⑫:スピードアップデート
2018年7月に初めて行われた「スピードアップデート」により、スマホやタブレットなどのモバイル端末においてWEBページの読み込み速度が極端に遅いサイトの検索順位が影響を受けました。
ただ注意点として、たとえ読み込み速度が遅くても良質なコンテンツは上位表示する可能性があり、読み込み速度が早いからと言って、検索順位に直接関係することはないでしょう。
Googleは「ページの読み込みに3秒以上かかってしまうと、約50%のユーザーが離脱する」と提唱していることからも、ページの読み込み速度は重要な要素であると言えます。
Googleが推奨するSEO対策のポイント
Googleが推奨するSEO対策のポイントとして、第一に「ユーザビリティが高いコンテンツを作ること」が挙げられます。
Googleが考えるユーザビリティが高いコンテンツに含まれる必須の要素は、以下の「E-A-T」になります。
1. Expertise(専門性があること)
2. Authoritativeness (権威があること)
3. TrustWorthiness (信頼できること)
つまり、「専門性、権威性、信頼性」を重視したコンテンツを作成することが、SEO対策において何よりも重視すべきポイントになります。
そのため、事実を掘り下げてユーザーに寄り添うことを意識しながらコンテンツを作成し、検索順位において上位表示を目指しましょう。
Googleアルゴリズムアップデートの歴史|まとめ
いかがでしたでしょうか。
SEOに影響を与えた代表的なGoogleアルゴリズムアップデートの歴史と種類、SEO対策のポイントについて紹介しました。
今後も更なるGoogleアルゴリズムアップデートが行われると予想されますが、ユーザーに寄り添ったコンテンツを継続して作成することが何よりも重要だと言えます。
今回、ご紹介したGoogleアルゴリズムアップデートの内容や目的などは、効果的なSEO対策を行う上で非常に重要なポイントになるため、この機会に是非覚えておきましょう。
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