2017年3月10日にローンチされたフレッドアップデートによって、多くのアフィリエイトサイトが順位に影響を受けました。
フレッドアップデートは、広告・利益重視の低品質なコンテンツに対してペナルティを与えたアップデートです。
このアップデートについて対策方法はあるのか?フレッドアップデートの詳細について紹介します。
目次
フレッドアップデートって何?
フレッドアップデート(Fred Update)とは、広告重視の低品質なコンテンツに対してペナルティを課すGoogleアルゴリズムのアップデートです。
一部では「粗悪な外部リンク」による影響もあったと言われており、外部リンクと内部コンテンツの両方で影響を受けたという見方もあります。
先述しましたように、フレッドアップデートは2017年3月10日に行われました。
このアップデートによって、次のようなwebサイトがペナルティの対象となり、検索結果の順位が下落しました。
□ 検索上位に上げる事を目的として低品質なコンテンツを大量に生産しているWebサイト
□ 広告による収入を狙った広告を大量に張り付けているWebサイト
その他のGoogleアップデートについては以下の記事をご覧ください。
▶SEOに影響したGoogleアルゴリズムアップデートの歴史と種類
フレッドアップデートの特徴
今回のフレッドアップデートは、今までのアップデートと違う点がいくつかあり、Webサイトの運営者を困惑させました。
ここでは、フレッドアップデートの特徴を紹介します。
人工知能による内容不明のアップデート
フレッドアップデートは内容が明らかにされておらず、順位が変動した理由がわからないという運営者が多く見受けられました。
内容が不明なのは、自動アップデートだからと言われています。
手動アップデートであれば、人間の意思を介しているので、
「こんなサイトは順位を下げました」
「逆にこういうサイトは順位を上げました」
という傾向がはっきりしていたのですが、人工知能よる自動アップデートだといまいちその内容が判然としないのです。
では、人工知能だとなぜ内容が判然としないのでしょうか?
次の項目で説明していきたいと思います。
複数のアップデートが同時進行で行われた
今までのアップデートは1回1回行われましたが、フレッドアップデートでは人工知能が複数のアップデートを行いました。
複数のアップデートが同時に行われることによって、沢山の要素が絡み合い順位の変動に影響します。
そのため、「こういうサイトが順位を上げた」などはっきりした要因が分かり辛くなったと言えます。
一つ一つのアップデートの関係性は人間に理解できるレベルではなく、白黒をつけるような正解を人間に突き止めるのは無理でしょう。
順位を下げてしまうサイトの特徴
フレッドアップデートではどのようなサイトが検索順位を下げてしまうのでしょうか?
コンテンツを作る際には以下の事に気を付けましょう。
コンテンツが低品質
検索順位を上げるために低品質なコンテンツを大量生産し、「その結果サイトそのものが低品質になってしまう…」というようなWebサイトは、ユーザビリティが高いとは言えませんよね。
Googleは、ユーザーが心から満足するようなユーザビリティの高いサイトを重視しています。
このようにサイトの順位・アクセス数だけを考えたユーザー目線に立っていないサイトは、順位を下げられてしまいました。
金儲け主義
広告が過剰であったり、コンテンツを後回しにするような広告を掲載しているWebサイトは、単なる利益主義のページであると考えられます。
そのようなwebサイトは、ユーザビリティが高いコンテンツだとは言えないため、検索結果の順位を下げられてしまいます。
近年は、ダウンロードボタンに見せかけた広告など手口が巧妙化しているため、ユーザーを騙すような広告も、フレッドアップデートの影響を受ける対象になると考えられます。
モバイル対応していない
スマートフォンの普及により、Googleは近年「モバイルフレンドリー」を重視しています。
モバイルフレンドリーというのは、スマートフォンなどモバイル端末でも見やすい仕様になっていることを指します。
スマートフォンでも見やすいWebサイトだとみなされなければ、特にモバイル端末からの検索結果では順位を落としてしまいます。
モバイルフレンドリーの詳しい内容はこちらからご覧ください。
▶スマホ向けのページ作り!モバイルフレンドリーアップデートについて
SEO対策の前に意識するべきこと
フレッドアップデートは内容が判然としないため、「これをしておけば大丈夫!しなければ大丈夫!」というものが存在しません。
しかし、検索順位を上げる為にはユーザビリティの高いサイトを提供するのが一番といっても過言ではありません。
そのためには、どのような事を意識すれば良いのか?説明していきます。
本当に提供したい価値は何かを決める
自分が作ったコンテンツで、ユーザーに何を提供したいのでしょうか。
これを事前にはっきり決めておかないと、ユーザーを掴むことはできません。
ビジネスでもまず「自分が何を提供したいのか」を決め、そこから顧客を分析し、需要にあったものづくりをしますよね。
Webサイトにおいても、この第一フェーズは大変重要になります。
現実のユーザーの観察と分析
今サイトに来ているユーザーは何を求めに来ているのでしょうか?
アクセス数が伸びたページなど、ユーザーの動向を掴めるアナリティクスやサーチコンソールといったツールでユーザーを観察し分析します。
需要にかなったページ作り
ユーザーを観察し、分析したらどのような層が自分の作ったコンテンツを求めているのかが分かりますので、ユーザーの需要にあったコンテンツを更に作っていきます。
これらの手法は、コンテンツマーケティングと呼ばれるものとほぼ同じです。
フレッドアップデート対策
内容不明と言われているフレッドアップデートのSEO対策とは何でしょうか?
ここでは、フレッドアップデートの対策について説明していきます。
ユーザーのためのコンテンツ作成
それは、ユーザーのために良いコンテンツ作りをすることです。
先述しましたように、ユーザー目線で作られたコンテンツが「評価されるページ」となり検索順位の上位化につながります。
いくら長文でキーワードを盛り込んでいても、低品質なコンテンツであってはペナルティを受ける対象となってしまいます。
小手先のSEO対策に頼るのではなく、真の意味でユーザビリティの高いサイト作りを目指しましょう。
滞在時間の長さ・直帰率の低さ・読了率の高さ
フレッドアップデート以降、滞在時間・直帰率・完読率の3つの重要度が上がりました。
滞在時間とは、その名の通りページの滞在時間のことを指します。
直帰率というのは、ユーザーが初めてサイトを見た際、サイト内にある他のページに行くことなく離脱した割合のことを指します。
読了率というのは、ユーザーがページの最後まで読んでいる割合を指します。
フレッドアップデート以降、滞在時間が長く、直帰率が低く、読了率の高いページが評価されるようになりました。
この3つからわかることは、「ユーザーが満足してそのコンテンツを体験しているか」ということです。
「良いコンテンツ」というのが、3つの数字に反映されるため、良いコンテンツ作りを目指してこれらの数字に気を付けることが重要です。
フレッドアップデート|まとめ
フレッドアップデートとは、低品質なコンテンツに制裁を下すGoogleアルゴリズムのアップデートです。
当アップデートはプログラムによって自動で行われたため、ハッキリとしたアップデート対象や意図が掴めませんでした。
また、複数のアップデートが同時に行われていたと推測されているため、ペナルティ対象の広く検索結果に与える影響についても、非常に大きなものでした。
Webサイト運営者は毅然として、ユーザビリティを第一に考えたコンテンツ作りが重要です。
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