hタグ(見出しタグ)の使い方に悩んでいませんか?
ページの内容を構成する要素としてなくてはならないhタグ。
効果的に正しく使うにはどうすべなのでしょうか。
そこで今回は、hタグとはなにか、hタグの効果的な使い方について解説していきます。
hタグとは?
「hタグ(見出しタグ)」とは、ユーザーやGoogleのクローラーにページ内の重要な要素を正しく伝えるためのタグのことです。
コンテンツの内容をわかりやすく、かつ正しく伝えるために、構造を整理する目的で使用します。
重要な要素や伝えたいことがわかりやすいページになっていると、ユーザー・検索エンジンから良い評価を得られる可能性が高くなると言えます。
hタグの種類
hタグはh1からh6まであり、数字が小さいほど重要な要素となります。
例えば、h1で大きな見出し、h2ではその見出し内容について説明し、h3でさらなる補足をする、というような使い方をします。
h6から先の大きな数字のhタグは存在しないので注意してください。
hタグの使い方ルール
重要なページ内の要素を正しく伝えるために使うhタグですが、ただ使えばいいというわけではありません。
使用する際には、いくつかのhタグの使い方やルールがあります。
hタグを正しく使うことで、ユーザーに正しく伝えられ、hタグのメリットが発揮されるのです。
順序を守る
まず、hタグにはh1・h2・h3・h4・h5・h6と6種類あることを先ほど説明しました。
見てわかるように、右に行くに従って数字が大きくなっています。
数字が小さいhタグほど、重要な要素であることを意味しており、ページ内で最も伝えたいことを大々的に伝えることができるようになっているのです。
階層構造を設定することで、テーマの内容についてのはじまりと終わり、そして何のテーマについての補足説明なのかを提示ができます。
GoogleのJohn Mueller氏は、見出しタグについての質問に次のように発言しています。
質問:見出しタグの順番が異なると、問題になりますか?
もし、h3の後にh2などを使用した時は、サイトの評価に影響しますか?John Mueller氏:hタグの順番が違うからといって、サイトの評価が不利になることはないです。
しかしながら、hタグの順番や構造が正しければ、Googleエンジンの手助けとなります。
順序については、守っていないからと言って大々的に改修する程ではないようですが、新規でページ制作をする際には、順序を守っておいて損はないと言えます。
h1タグは1ページ1回の使用に
h1タグは、先述したようにページ内で最も大きな見出しの役割です。
”ページで伝えたい主題はいったい何か”を伝える役割で、1回だけ使うのが一般的でしょう。
複数回の使用が直接的にSEO面でのマイナス評価へつながることはないようですが、ページの主題が1ページに何個もあればユーザーも混乱してしまいます。
何をどう伝えるのかをしっかり吟味した上で、h1タグは1回のみの使用にとどめておくのが無難です。
キーワードを入れすぎない
少し前まで、検索順位を上げるには重要な要素である”hタグにキーワードを詰め込むべき”という考えが主流でした。
しかし最近の傾向では、”キーワードが入っているに越したことはないが、それは簡潔で読みやすいのか”が、より重視されるようになっています。
話の流れにそぐわない無理やりなキーワードの乱用は、伝わりやすい内容とはかけ離れてしまうことになりかねません。
「言い回しがくどい」「わかりにくい」などと、低評価の原因となってしまう可能性があるので注意しましょう。
hタグだけの記事はNG
hタグは”見出し”です。
そのため、記事のようなコンテンツであればhタグの下には、pタグによって内容についての説明の文章を付け足すのが決まりとなっています。
目次しかない本を読む人がいないのと同じように、hタグだけの記事を読むユーザーはいないでしょう。
利用するユーザーの目線に立ち、「有益な記事にするにはどうするか?」を常に考えてみてください。
hタグを使うメリット
先述でも説明しましたが、hタグを正しく使用することによって、ページの構造を整理しより伝わりやすい内容になるでしょう。
ここからは、さらにhタグを使うことで得られるメリットについて紹介していきます。
メリットを理解しておくことで、使用する意味についてさらに理解が深めることができるでしょう。
SEOへの影響
hタグを正しくしっかり使うことで、検索エンジンがページの内容を理解しやすくなります。
わかりやすく適切に内容を伝えることは、ユーザービリティの向上にもつながり、ページの評価が上げることにもつながるでしょう。
ユーザーからの評価が高まれば、おのずとSEOの面でも効果が上がっていることが実感できるでしょう。
構造がわかりやすくなる
構造をわかりやすくするためにも、hタグは有効です。
階層構造をきちんとhタグでマークアップして際立たせておくことで、順序立てされた内容が提示できます。
その結果、クロールを手助けすることにつながり、最適なインデックスが行われることにもつながるのです。
ユーザービリティの向上
ユーザーは、ウェブサイトやページを訪問する場合、多くは何かの悩みや問題を解決したいと思っているものです。
悩み・問題の解決に必要な情報を、理解しやすい形にできているかがユーザーからの評価を上げるキーポイントです。
hタグの使い方が適切になされていれば、的を得たわかりやすいコンテンツに仕上げやすくなるでしょう。
良質なページ内容は、ユーザービリティの向上に大きく貢献するはずです。
hタグを使う時の注意点
hタグには、使う時に気を付けておきたい注意点がいくつかあります。
ユーザー・検索エンジンともに有効なhタグは、その効果が最大限に発揮されない結果とならないように、使い方の注意点をしっかりとチェックしておいてください。
ルールや注意点がしっかりと把握できていれば、hタグを上手に使いこなすことができるでしょう。
そして、hタグを使った時に得られるメリットを、存分に発揮することになるはずです。
デザインの都合で使わない
「目立たせたいから」「見た目をh2の装飾のものにしたいから」というような、デザイン上の都合だけでhタグを使うことは避けましょう。
デザイン上の都合を優先すると、階層構造が崩れたものとなってしまうからです。
hタグの設定をする段階では、見た目のことは後回しましょう。
文字の大きさや装飾について調整をしたい場合は、CSSなどで行うようにしてください。
内容との相違に注意
hタグの使い方ルールやメリットでも説明した通り、hタグを使う目的は、あくまでページ内容を適正にユーザーや検索エンジンに伝えるためです。
ページの中で最も伝えたい内容を、h5やh6といった重要度の低いhタグで設定してしまうと、内容を適正に伝えるのは難しくなるでしょう。
内容と合っているか、hタグを使う時にはしっかりと確認をするようにしましょう。
hタグの使い方のポイント|まとめ
hタグをうまく使いこなすには、使い方のルールや使う理由・目的をきちんと知ることが大切です。
ポイントとしては、hタグを簡潔でわかりやすく、全体の内容をざっくりと把握できるほどに整理することです。
hタグだけでの記事はNGですが、見出しを見ただけでどんな内容かわかれば、利用するユーザーからの評価も高くなることでしょう。